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50年前の『お金の大学』❓邱永漢『新ゼイキン報告』を読む 5日目

税金の勉強も金もうけのうち。税金を納めてから残るのが本当の自分のお金。

大抵の人は、税金や税務署員と直面することを避けたいあまりに、税法の勉強もしないでただ税金を安くすませる方法はないものかと考えるが、税法の勉強は、世俗的な意味の金もうけに比べてそんなにむずかしいものではない。ところが、寝食を忘れて金もうけをしても、税法に通じなければ、無駄な税金を払うか、表に出せない金ばかりできて、つまらない目にあってしまう。「節税も勉強も金もうけのうち」なのだから、「げんなりするほど退屈なこと」などと言わないで、税金に対する知識を身につけていただきたいのである。

邱永漢『新ゼイキン報告』昭和48年発行


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