RYM放浪記 "Cátia De França"
はじめに
どうも、じゃみです。絶賛note模索中なのですが、なんか面白いやり方はないかと一つ思いついたのが、RYMの今年リリースされて登録された、1000を超えるアルバムの中から無作為にGoogleのランダム数字決定機能を使って、選ばれたアルバムの番号の作品を聴いて週1ペースでレビューしていくっていうことをやってみようかなと思いまして、そんなわけで選ばれた一枚目がこれというわけなんですが。。。
いやこれ旧譜では
そうなんです、本当はCátia De Françaの最新作、No Rastro de Catarinについてレビューしたかったのですがこの通り、
国内はおろか欧米でも配信されておらず、現時点では現地のみの配信だったのです。新譜でしかも配信でそんなことってあるんですね。
てなわけで仕方なく
本記事では彼女の79年のデビュー作、Vinte Palavras ao Redor do Solのレビューになるのですが、これがMPB作品としてとても素晴らしく、
調べてみるとdisk unionの紹介によると、
"「照りつける太陽とネグロ、ブラジル北東部文化への傾倒」と語る混沌とした音楽性も実に素晴らしい。ヒリヒリとした緊張感とディープな土着性がサイケ・フォークサウンドによって加速する、ブラジル音楽史上に残る大傑作"
とのこと。
サイケサウンド・・・?
ここで少し疑問に感じたのは、確かにフォーク感は多少わかるんだけれども、何度聴いてもブラジリアングルーヴ光る良質MPBって感想だなとなったので、
サイケマスターの友人のうよりくんに訊いてみた
彼いわく
"ブラジルの60〜70年代のサイケムーブメントは音というより、思想的な側面が強いよ。"
とのこと、なるほど!要するに詩的側面でサイケデリック要素があるわけね。だがしかしポルトガル語わからん。。。しかしながらこれで記事を終わらせてはあっけないので、ChatGPT君に質問してみたところこんな回答。
ChatGPTからの回答がこちら
Cátia De Françaの1979年のアルバム「20 PALAVRAS AO REDOR DO SOL」は、ブラジル音楽の中でも特にユニークな作品とされています。Cátia De Françaはブラジル北東部出身のシンガーソングライターで、彼女の音楽はブラジルの伝統的なリズムと現代的な詩的表現が融合したものです。
アルバムの背景
このアルバムは、Cátia De Françaのデビューアルバムであり、ブラジルの音楽シーンにおいて彼女の独自の位置を確立しました。アルバムのタイトル「20 PALAVRAS AO REDOR DO SOL」(太陽を巡る20の言葉)は、彼女の詩的なセンスと深い自然へのつながりを象徴しています。作品は、ブラジル北東部の民俗音楽とアフロブラジリアンのリズム、そしてジャズやロックなどの現代音楽の要素を組み合わせたものです。
音楽スタイルとテーマ
Cátia De Françaの音楽は、強烈な個性と詩的表現が特徴です。彼女の曲はしばしば社会的・政治的なメッセージを含んでおり、特に女性としてのアイデンティティや環境問題への洞察が反映されています。彼女の作詞能力は、ブラジルの文学的伝統にも根ざしており、歌詞には豊かなイメージや比喩が使われています。
アルバムの受容
当時のブラジルでは、独裁政権下での文化的抑圧がありましたが、Cátia De Françaはそのような環境の中でも独自の声を確立しました。このアルバムは、特にブラジルの知識人や芸術愛好家の間で評価され、後の世代のアーティストにも影響を与えています。
レビュー
「20 PALAVRAS AO REDOR DO SOL」は、Cátia De Françaの力強いボーカルと独創的な楽曲構成が際立つアルバムです。トラック毎に異なる音楽的アプローチがとられており、ブラジル音楽の多様性と複雑さを示しています。アルバム全体として、聴く人の心に深く訴えかける感情的な深みと、文化的な洞察が満載です。
このアルバムは、ブラジル音楽を探求する旅において欠かせない一枚であり、ブラジルの多様な音楽の風景を体感するための素晴らしい入口となります。彼女の音楽が持つ歴史的価値と芸術的深さを理解するためには、ぜひ一度は耳を傾けてみる価値があります。
サンキューChatGPT
ふむふむなるほど。たしかにうよりくんの言う通り、この時代のブラジリアンサイケは、アーティストのルーツや社会的な背景が融合してサウンド面よりも思想面がサイケデリックだったのね。そりゃタイトルの訳が"太陽を巡る20の言葉"の時点でね。というかChatGPT君こんなとこまで網羅してるんだな、流石です。
おわりに
いやぁ、新譜をレビューするつもりが思わぬ名盤にたどり着いてしまいました。このRYM徘徊、なかなか面白い出会いがありそうなのでちょっと続けてみようかと思います。ではまた次回をお待ち下さい。