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視覚・聴覚を補っているもの

わたしには、弱視と難聴がある。目が見えづらくて、耳が聞こえづらい。

歩いている姿を見るだけでは、見えているようにも見られるため、周囲の人に自分から説明をしていかないとなかなか理解してもらいにくい。

最近も、小学校の子ども関係で説明をしている日々だ。

1年生になりたての息子も、友達に説明をしていた。

わたしが手に持っている白杖を指さして、(わたしは白杖をついているというより、手に持っている)

「それなに?」

と素直な質問をぶつけてくる友達に、大人よりもわかりやすく簡潔に説明し始めた。

「ママは目が悪いの。だからね、道を歩くときには、このはくじょうをもって歩くんだ!」

なぜか、誇らしげである。友達も、「へ~!!」とじっと見て、覚えてくれたようだ。

そんなことがあって、自分の見え方・聞こえ方については普段からよく考えていることだけど、近頃ほかの部分も見つめなおしていた。

目や耳はたしかにハンデがあるけれど、わたしがそれを補っているものってなんだろう?考えていたら、鼻の良さと手の感覚の良さだなぁという考えに至った。

そんなことを考えていたら、

昔、友達に言われたことをふと思い出した。

鼻だけはすごくいいよね🤣

と。大笑いしながら。

ん?ちょっと失礼な気もしたが・・・!

ほんとうにそうなのだ。

道を歩いていたら、看板が見えなくても、匂いでなんのお店があるのかすぐわかる。そのお店の方向や場所も見えなくてももわかったりする。

ショッピングモールでも、香水の匂い、アロマの匂い、洋服の匂い、靴屋の匂い、おもちゃ売り場の匂い、なんでも匂いでその場所を突き止め、向かっていく。大体あたっている。

昔、ドライブをしていたときにも、

「この辺にクレープ屋さんあるでしょ~?」

と、友達に聞いたところ、

「ないよー?」

という返事が返ってきたのだが、その数分後、だいぶ離れたところにクレープ屋が見えてきた。友達もとってもびっくりしていた。

いい匂いだけじゃない。嫌な臭いも全部敏感に感じ取るので、他の人が気にならないような臭いも感じるときがある。

でもやっぱり、鼻がよくてよかったなぁ~っとすごく思う。

外を歩いていて、お花や自然の匂いを思いっきり感じ取ることができる。

アロマの香りやコーヒーの香り、香りにとっても癒される。

子育てしていても、見えない分、オムツの交換とか心配なことも多かったけれど、やってみたら鼻が利くため助かった。オムツの替え時が鼻でわかるのだ。笑

それから、手の感覚の良さ。

最近までまったく意識していなかったのだが、やっぱりわたしは手の感触を大切にしているなぁと気づいた。

見えなかったら、手て触って確かめる。

手でものの位置をすばやく探す。

子どもの歯磨きは、歯がよく見えないから、手の感覚を大切にしてしっかり入念に磨いてきた。息子の歯が強いためかもしれないが、歯はずっと綺麗だねと歯医者さん。

人には、何かしらできなかったり足りない部分がある。

でも、必ずそれを補える何かがあるのかもしれない。












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