思い出の交換日記とわたしたちのnote
わたしが小学校5年生ごろ、クラスの女子の間で交換日記が流行った。
誰かと1:1の交換日記もあれば、複数人のグループの交換日記もあって、毎日誰かと交換日記を交わしていた。
だから同時に複数冊やっているものがあって、毎日のように交換日記がまわってきていた。
わたしはそれが楽しくてたまらなかった。
あるグループとの交換日記は、他愛のない日常の出来事を書いた、まさに日記の交換。
「やっほー!リコだよ~今日は○○ちゃんと遊んだんだけど、かけっこできょうもビリだったの~😢」
こんな感じに始まり、
「はい!今日はここまでー!次は~じゃ~ん!○○ちゃん!よろしく💛」
みたいなノリで次の人にバトンタッチ!
みんなカラフルなペンで書いたり、イラストを書いたりしていて、それぞれの個性が出ていて、読んでいても見ていても楽しかった。
またある子との交換日記は、一緒に共同で物語を書くというものだった。
最初に、設定や登場人物を二人で決めてから、順番に物語を書いていく。
お話がどんな方向に進んでいくのかわからなくて、自分では思いつかない展開を書いてきてくれたりして、これがすごく楽しかった。
一つ記憶に残っているのは、
・・・小学生らしいこんな発想の物語である。文章と一緒に、マンガを描くのが得意な友達作のおじいさんとおばあさんの面白い顔のイラストつきである。
このあとどうなったかは、思い出そうとしてもなかなか思い出せないのだが、面白い展開になり、他の友達に褒められた記憶がある。
一体どうなったんだろうか…イラストのおじいさんとおばあさんがプリクラ機で変顔してたり、ハプニングが起こったところまでは覚えているのだけど…!
友達と大笑いした思い出の交換日記だ。
また、この交換日記で、友達と誤字脱字や文章のチェックもし合うということも同時にしていた。
これはなかなか良い遊びだったし、今の子どもたちにもオススメしたい!
***
交換日記のことを思い出していたら、あ~なんだかnoteって交換日記みたいだなぁと思った。
沢山のクリエイターさんたちが思い思いに記事を書いていく。
それを受けて、スキやコメントの反応がくるばかりか、他の人が書いた内容を受けてまた別の人が記事を書いたりもする。
交換日記だってみんな、友達に見せるから、自分なりの精一杯を一冊の中の一ページ・二ページに書き込んでいった。
真剣な悩み事を書いて友達に聞いてもらったかと思えば、絵を描いて褒め合ったり感想を言ったり。
かとおもえば、面白いことを書いて笑わせ合ったりもした。
やっぱりそれはどこかnoteに似ている。
noteもまた、みんな真剣に自分の想いやメッセージを書いている。
素晴らしいイラストを描いて楽しい気持ちにさせてくれる人もいれば、素晴らしい文章で感動させてくれる人もいる。
文章だけで笑わせてくれるスゴイ人たちもいる。
そう考えたら、なんだかおもしろいなぁと思った。
交換日記を楽しんでいた小学生が大人になって、ほんの数人の友達だけでなく、大勢の人に読んでもらいたいといまも文章を書いているなんて。あの当時のわたしが知ったら、きっとものすごく驚くだろう。
クリエイターの中には、あの当時、交換日記に参加していなかった子たちも、大人になってこの文章のやり取りという楽しみに気づいた人も多いに違いない。
文章を書くと気持ちが整理される。
ポジティブなことを書けば書くほど、前向きな気持ちになれる魔法もあるような気がする。
文章を書いて誰かに読んでもらって反応が返ってくる楽しさ。
書くことで前向きになれる魔法。
交換日記とnote、全然違うようだけど、ちょっと懐かしさを感じるのは、そこに人とのあたたかいやり取りがあるからかもしれない。
***
そして。
最近、沖縄県うるま市の全市立小中学校や教育委員会、岩手県の全県立高校と県教委員でnoteが活用されるようになったというnote公式の記事を読んだ。
素晴らしい取り組み!
教育現場でのnote活用が当たり前になっていくのかもしれない。
これが全国に広がり、全国の教育現場で取り入れられたら、子どもたちの教育にとってもとても素晴らしい効果があるように思う。
この取り組みによって、これからの子どもたちにもnoteは浸透していくのかもしれない。
人と人とのつながりを感じることのできる、優しい発信の場であるnote。
この魅力がこれからさらに広まって、ここで癒される人がこれからもっと増える気がするー