小1男子いきなりお話を書き始めるーペンネームはドラー
息子がいきなりお話を書き始めた。ペンネームはドラ。ドラえもんのドラと見せかけて、ドラゴンのドラだ。
メモ帳に、斜め書きに何やら一生懸命書き始め、出来上がると「読んでみてよ」と見せてきた。斜め書き、しかも右から左ではなく、左から右に書いてあったので、最初は読めなかったのだが、読み方に気づいて読んでみるとお話になっている?!
「お話考えたの?すごいねぇ~」
と言うと、嬉しそうな息子。
「せっかくだから、もっと読みやすく書いたらいいね。本はさ、斜めじゃなくて、まっすぐ上から下に、次は右から左に書いていくんだよー」
そう言うと、「あ、そうだった!」と、こくごのノートを持ってきて、先ほどの斜め書きのお話を清書しだす息子。
いつになく、文字を書いていて楽しそうだ。
わたしも小学生のころ、よくお話を書いていた。力強く鉛筆を持ち、ニコニコしながら手を動かす息子を見つめながら、文章を書く楽しさを思う存分感じる体験を重ねてほしいなぁ、とぼんやり考えていた。
しばらくすると、「よし、できた!」と息子が出来上がったお話を渡してきた。
これでこそ、最初のお話だよね。やっぱり、「むかしむかし」ではじまらなくっちゃね(^^♪
定番なら、おじいさんとおばあさんだけど、ここはおばあさんじゃなくて、はよこさんという謎の女性が出てきた。はよこさんっていう名前はいったいどこから…?と思っていると、
「おじいさんはね。はやとっていうんだ。だから、となりまちには、はよこさんがいるんだ。」
と言っている。はやととはよこ。もしかすると、はよこさんはおばあさんなのかな?それともお友達…?
なんだか迷子になったり、おおかみに驚いて逃げて帰ってきたり、おじいさんのキャラがかわいらしい。
「このあと、おじいさんとはよこさん、おおかみはどうなるの?」
「たいへんなことになるよ。続き書くから明日まで待ってて。あ~怖い!怖いの思いついた!」
息子のなかで、物語がどんどん膨らんで、キャラクターたちが動き始めている。そして、「早く続き書きたい!」というわくわくした気持ちで、眠りについた。
思えば、幼稚園のころから、物語を考えて言葉に出すことが好きな子で、いつも家族で創作話を作っては遊んでいた。
でもそれを、文章として書き留めることはなかった。そのとき浮かんだお話をただただ楽しそうに話して聞かせてくれた。
今回初めて、文字に書き起こした息子。書いてみたら、学校の勉強をする時よりも生き生きと文字を書いていて、本当に楽しそうだった。
「〇〇と〇〇ちゃんにもこれ読んでほしいなぁ。本作りたいなぁ。」
そう目を輝かせている。その発想、わたしに似ている。わたしも昔、物語を書いては綺麗に製本し、祖父母にプレゼントしたり、友達に読んでもらったりしていたのだ。
文字を覚え、お話を書くようになった息子。これから、どんな言葉やお話を書いていくのだろうか。
わくわくするようなお話や楽しい思い出の日記、感動した本を読んだ作文、人を傷つける言葉ではなく人を勇気づけたり元気づける言葉、誰かを落ち込ませる言葉ではなく誰かを笑顔に幸せにする言葉。そんな優しさに溢れる言葉を書いていってほしい。
息子の人生初の物語ーわくわくしながら書いている横顔ー出来上がったときの誇らしげな笑顔を見ていたら、そんなことを願っていた。
明日は、2を書くのだろうか?それとも1で終わるのか?!
それとも新作?!
今日は、小学1年生のプチ作家・ドラのデビューした日。