あの子の好きな人の顔に選ばれた子

息子には いま親友がいる。３月から始めた 陸上で仲良くなった男の子Sくんだ。同じ一人っ子で二人共電車が大好きということで、すぐに意気投合したそうだ。

わたしは、4月5月は入退院で送迎をほとんどできなかったのだが、母や夫の話によると、毎回おしゃべりが止まらないほど仲良しになっているようだ。練習中、一緒に練習を頑張る時間、練習後駅まで一緒に歩きながらおしゃべりする時間、どちらも今の息子にとって楽しくてたまらない時間になっている。

今日、寝る前に息子から聞いたＳくんとの話がすごく可愛くて、親であるわたしが嬉しくてニヤニヤしてしまった。

「Ｓくんと俺は親友なんだ！」

「え、親友になったの？今まで仲良い子は沢山いたけど、親友って言ったのはＳくんが初めてだね！」

「Ｓくんが「俺たち親友だ」って言ってたんだ！俺もそう思う！」

「そうなんだ～いいね💛」

「Ｓくんは図工で好きな人の顔を描きなさいって言われて、俺の顔を描いたんだって！」

「そうなの？！嬉しいね～(*^^*)」

可愛すぎる！好きな人の顔って両親や祖父母が選ばれることが多いはず。Ｓくんが選んでくれたのは、息子だった。

絵を描くとき、まず好きな人は誰かを思い浮かべる。それから、好きな人を決めたら、図工の時間中ずーっと息子を思い浮かべながら似顔絵を描いてくれたんだ！それってすごいよ。しあわせだよ、息子！

8年間大切に息子を育ててきたわたしが嬉しくてたまらない。
息子のことを思い浮かべて、「好きな人」に選んでくれて、顔を描いてくれて、Ｓくんありがとう！

「じゃあ息子が図工で同じように好きな人の絵を描くことになったら誰にする？」

「もちろん、Ｓ！！」

小さい頃は当然のように選ばれ続けていたママ。今、親友と呼び合える友達ができて、その子と似顔絵を描き合う仲になって、たまらなく幸せな気持ちが沸きあがってきた。

陸上好きで、電車好きな息子とＳくん。

住んでいる地域も、小学校も違うけれど、人生でずっと支え合える親友として仲良く育っていってくれたらいいな。
わたしの幼なじみたちのように、困ったときには助け合える親友として、仲良く大きくなっていってほしい。

まだわたしは見ていない、Ｓくんの好きな人の顔】と息子が描くかもしれない【好きな人の顔】を想像しながら、大きくなっていく息子の成長を感じた気がした。