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CarPlay無料ナビアプリの比較について

CarPlayで使える無料ナビアプリをいろいろ使用してみました。
その感想のまとめです。
比較したのはGoogemap、iPhoneの標準マップ、Yahooナビ、moviLinkの4つです。


道路の配色について

地図ごとに特徴があります。

Googlemap
国道も都道府県道も、自動車専用道路でさえもグレー色です。配色に違いはありません。
ただ混雑具合を示す色が幹線道路にはついています。
iPhoneマップ
Googlemapと同様、国道も都道府県道もグレー色ですが、幹線道路のほうが色が濃くなっているようです。有料道路は緑色になっています。Googlemapとは違い、混んでいるところのみ赤色や黄色の表示になっています。
Yahooナビ
国道や二桁県道(地方主要道)は黄色ですが、三桁県道(一般県道)はその他と同じグレー色です。有料道路は緑色です。渋滞表示はかなり控えめですね。
moviLink
国道は黄色ですが、都道府県道はその他道路と同じ白色です。有料道路は緑色。Yahooナビとほぼ同じタイミングで撮っていますが、渋滞表示が両者で異なる感じですね。moviLinkはトヨタのビッグデータを利用しているからでしょうか。

日中の案内表示

Googlemap
背景はややグレー色。ノースアップ可能。制限速度表示なし。VICSの利用はなし。拡大縮小をするには左の矢印4つのボタンを押した後で表示される+ーをタッチする必要がある。左下の二股矢印をタッチすると、全行程を表示させることが可能(下記参照)。
iPhoneマップ
背景は白色寄り。ノースアップは不可っぽい(カーナビ機能を使ってないときはできる)。制限速度表示あり(左上隅)。VICSの取得はないっぽい。拡大縮小は画面をタッチした後で+ーを押す必要があり。+ーと同時にGooglemapと同様に全行程を見ることができる二股矢印ボタンが出る。
Yahooナビ
背景は白色寄り。ノースアップ可能。制限速度表示あり(右上の案内画面の隣に表示される模様)。VICSは取得した上でルート検索可能。+ーはトップ画面に表示される。PASAなどの表示が出るのはYahooナビだけ。全行程はパッとは見れない。
moviLink
背景はグレー寄り。ノースアップ可能。制限速度表示なし。VICSは取得した上でルート検索可能。+ーはトップ画面に表示される。PASAなどの表示はない。全行程はパッとは見れない。
Googlemap・iPhoneマップの全行程表示
画像はiPhoneマップのものですがGooglemapでも同等の表示ができます。
iPhoneマップの交差点拡大機能
交差点を曲がる時などは見下ろし型に変わります。

VICS情報の取得について

VICSを取得できない場合、時間帯通行止めなどで使用できない時でもルートを引かれる可能性があるので要注意です。特に無料の自動車専用道なんかが危険だと思います(私は京奈和自動車道で引っかかりました)。
●Googlemap→取得なし(引っかかった経験あり)
●iPhoneマップ→多分取得無し(JARTICで通行止になっているところが反映さえれていない)
●Yahooナビ→取得している
●moviLink→取得している


車速センサーの取得について

車速センサーの情報を取得できないと、トンネル内での走行などの情報が正しく反映されなくなります。トンネルを出て分岐やトンネル内で分岐などの時に引っかかる可能性があると思います。
●Googlemap→取得される
●iPhoneマップ→取得される
●Yahooナビ→取得されない
●moviLink→取得される
Yahoo地図だけトンネル内で移動が止まります。


夜間モード(仮称)の案内表示

照度センサーを隠すことで夜間モードを表示させることが可能です。

Googlemap
背景色は黒寄りだが、真っ黒ではない。
iPhoneマップ
背景色はあまり黒っぽくない。
Yahooナビ
背景色が完全に黒。
moviLink
背景色は黒寄りだが、真っ黒ではない。

明暗環境の切り替わりについて

トンネル(暗いところ)に入ると、夜間モードに切り替わります(使用しているディスプレイオーディオは本体の照度センサーに支配されています)。Googlemap、iPhoneマップ、moviLinkについてはトンネル侵入後数秒遅れて夜間モードに切り替わりますが(センサーを隠しても同じ挙動)、Yahooナビだけはトンネル侵入とほぼ同時に夜間モードに切り替わります。
照度センサーの反応に数秒かかることから、Yahooナビは恐らくトンネル情報を引用していて、トンネル入り口に到着したことを参考にして夜間モードへ切り替えているんだと思います。この機能はぜひとも他のナビアプリも導入してほしいですね(特許的に無理なのかなあ)。なおトンネルを出てから日中モードに戻るまでに数秒かかります。


ナビ使用時のスマフォ側の表示

色々と違いがありました。

Googlemap
白色バックで曲がる場所の一覧が出ます。ページの背景色が白色なので見にくい(笑)
iPhoneマップ
黒色バックで曲がる場所の一覧が出ます。
Yahooナビ
操作不可の画面が出ます。
moviLink
操作不能の画面が出ます。

目的地検索について

Googlemap
検索内容は豊富です。キーボード(下記参照)とマイク入力の両方を使用できます。音声検索はiPhoneマップに比べてちょっと検索に時間がかかる時がある印象です。
iPhoneマップ
音声入力(キーボードの左のアイコン)とキーボード入力の両方が使えます。音声入力の精度は試した中で一番良かったです(iPhone使用だからでしょうか?)。
Yahooナビ
試した中では一番扱いに困ったやつです。音声入力の早さや精度が良くない感じでした。そのくせキーボード入力が無いので、とても使いにくかったです。スマフォ側でルート検索したほうがスムーズにいけます(そっちは普通にフリック入力可能ですし)。CarPlay接続時にスマフォ側でルート検索をすると、勝手にCarPlayのほうに転送されます。
moviLink
フリーワード検索はキーボード入力のことです。音声入力もできるのですが、なぜか全く反応しませんでした。まあキーボード入力ができるのでそれほどの不満はありません。
キーボード入力
Googlemap、iPhoneマップ、moviLinkのいずれもこのキーボードでした。フリック入力ではなく、ガラケー入力型(「あ」ボタンを連打してあいうえお・・・)でした。

有料道路の使用・不使用について

Googlemap
アプリ内の設定から予め設定する必要があります。
iPhoneマップ
アプリからではなく、スマフォ本体の設定から指定する必要があります。これを事前にやっておかないと、有料道路を使用するルートが引かれます。
Yahooナビ
一般的なカーナビと同様、目的地を選んだ後に有料道路ルートと一般道ルートを選択することができます。
moviLink
Yahooナビと同様、目的地を選んだ後で有料道路ルートと一般道ルートを選択することができます。

メディアの同時表示機能について

音楽の曲名なんかとナビの情報を1つの画面に表示できる機能についてです。

2画面表示

Googlemap、iPhoneマップ、moviLinkはこの機能を使用することができます。Yahooナビのみ使用することができません。


まとめ

ざっくりと無用アプリの試用結果について紹介してきました。個人的には次のように使うのがいいという結論になりました。

1.完全に下道走行の場合(近距離)
土地勘のある場所ならGooglemapがいいと思います。渋滞情報はなんだかんだで優秀という印象です。ただ危ないルートを引かれる可能性があるので、馴染みのない場所で使うのは不適当だと思います。多分iPhoneマップのほうがそのあたりは大丈夫(だと思う)ので、そういう場合はiPhoneマップを試用するつもりです。ちなみにGooglemapは少しでも高速道路のほうが早い場合、勝手にそちらを使うルートに変更される可能性が高いので、初めから「高速道路・有料道路を使用しない」設定にしています。

2.高速道路を使用する場合(遠距離)
VICS情報を引用できないGooglemapやiPhoneマップは通行止めに合う危険性があると思います。どうしても使いたい場合は他のVICS情報を取得るナビで検索比較をするか、iHighway等での確認が必要だと思いますが、そこまでして使う必要があるだろうか?という印象です。
YahooナビとmoviLinkのどちらがいいかは、首都高みたいにGPSの取得状況がよくない(できない)場所を通るかどうかにもよると思います。ど田舎ばかりという場合はどちらでもいいでしょうし、そうじゃない場合はmoviLinkでいいんじゃないんでしょうか。

3.その他
GooglemapとiPhoneマップの音声案内は、割とあっさり目な、いかにも機械音声という感じですが、単純で聞き取りやすいのでいいと思います。moviLinkについてはいかにも「トヨタのナビ」みたいな感じなので、そっちに慣れてる場合は耳入りが良い感じです。Yahooナビはなぜか音声案内の音質が悪い(ノイズが多い)です。何でここ直さないんだろうというのが正直な印象。

以上がざっくりとした感想のまとめです。余裕があったら有料ナビソフトの試用なんかもやってみたいですね。

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