ウズベキスタンのメロンは甘い|世界遺産思い出ばなし
先日、世界遺産検定2級の試験に合格いたしました〜!やった〜!
しかし、60点が合格ラインのところ、私は69点でギリギリセーフという結果でした。
不甲斐ない結果に終わってしまった要因は、勉強方法を間違ってしまったこと。真面目に一からテキストを読み込んでいたのですが、世界遺産検定は暗記が全てなので、世界遺産とキーワードを紐付けた単語カード的なものをさっさと作るべきでした。
一応来年は1級にチャレンジしてみようと思っているので、今回の反省を活かした勉強法で臨む所存です。
さて、検定に関する話はこれ以上特にないので、3級を取った時と同じように、世界遺産にまつわる思い出話でも書いてみよう。
今回は、10年前に訪れたウズベキスタンのお話。
ウズベキスタンは中央アジアに位置する、世界に2か国しかない二重内陸国のひとつです。
(二重内陸国=海に出るために最低2回国境を通過しなければならない国。もうひとつはリヒテンシュタイン。)
10年前、私は新卒で入った会社を1年で辞め、「ここからどうやって生きていったものか…」と迷いの時期にありました。
時間はたっぷりあるので貯金を使って海外旅行にでも行こうと思ったものの、友人たちは仕事をしているので長期の休みを取るのは難しそう。
本当はハワイとかイタリアとか楽しげなところに行きたいけど、どうせなら友人が一緒に行ってくれなさそうな国に1人で行ってみよう、と思い立ち、ウズベキスタンに白羽の矢が立ちました。
ところが、家族に「ウズベキスタン行ってくるわ。」と言ったところ、「なんでそんな訳のわからないところに行くんだ!なんとかスタンなんて危険すぎる😭」と猛反対。
毎日連絡する!と宣言したり、ウズベキスタンって親日国らしいよ!とプレゼンしたり説得には一苦労しました。(実際のところ、私のお金で行くから勝手に行っちゃえばいいのですが。)
最終的には私の熱意に家族も渋々納得。週に1回運行している直行便に乗り、ウズベキスタンへ飛び立ったのでした。
タシケント
ウズベキスタンへは約9時間のフライト。
首都のタシケントは自分の想像以上に都会で、アジアというよりヨーロッパ的な雰囲気でした。
個人的には、私の送迎をしてくれたドライバーさんが最新のiPhoneを持っていたことが驚きだった…。(勝手に砂漠の民みたいなのをイメージしていたので)
夜ご飯はドライバーさんおすすめのレストランで、完全にぼったくり&なぜかドライバーの分の支払いもしたけど、こんな品数1人では頼めないので、悪くはない経験でした。
ただ、ホテルまでの車内でこのドライバーにめっちゃ口説かれたことは今でも根に持ってます。お前のそういう行動が女の一人旅に制限をかけるんだよ(怒)
ヒヴァ
翌日、タシケントから、まずは世界遺産の都市ヒヴァへ。
ウズベキスタン東部にあるタシケントから一度飛行機で西部のウルゲンチ空港まで移動し、そこから徐々にタシケントへ戻ってくるようなルートで移動します。
(ここからのドライバーはめちゃ頼れる優しいおじさんだった。)
空港から車で1時間ほどでヒヴァに到着。
ヒヴァはこじんまりとした街で、半日くらいで街の周囲をぐるっと回れてしまいます。
土色の建物にターコイズブルーが映えてとても美しい、砂漠のオアシス都市。
街で一番高いミナレット(塔)からは、砂漠の向こうの地平線まで見えました。
世界遺産なので街自体は綺麗に整備されているのですが、割と自由に色んな場所に出入りできるのが楽しい。
イチャン・カラの屋上からの景色を見た時、「私全然知らない場所に来ちゃったな〜!!」と、謎の達成感があったのを覚えています。
ちなみに、私が宿泊したのはヒヴァの城壁の外にあるちっちゃなホテルだったのですが、当時でもしっかりWi-Fiが整備されていたのが衝撃でした!おかげで、家族に生存連絡をすることができたので随分助かりました。
ヒヴァでの滞在は1泊のみ。
ここから、砂漠を6時間ドライブして次の目的地ブハラへ向かいます。
まず、ヒヴァを出発してすぐに立ち寄ったのがメロン市場。
ドライバーさんがトランクいっぱいに買っているのを横で眺めていたら、買ったメロンを一切れ分けてくれました。
一口食べると、衝撃的な甘さ!
日本で食べられる高級メロンと比較しても、圧倒的にこのメロンの方が美味しかった気がします。トマトとかも、水あんまりやらない方が甘くなると聞きますが、砂漠で育つメロンにもそういう作用があるのかも。甘味がギュギュッと凝縮されている感じ。
ウズベキスタンでメロンを食べることは人生でもう二度とないだろうけど、私の記憶には一生残る味でした。
準備を整えたら、再度ブハラへ向け出発。
ここから本格的に砂漠ゾーンに入るのですが、長時間の移動で心配なことといえば…トイレ。最悪、その辺で用を足さないとなのか…?と覚悟を決めていましたが、砂漠とはいえ道路沿いにはレストハウス的なところが点在しているので、なんとか事なきを得ました。
ドライバーさんも私も拙い英語しか喋れなかったのですが、なんせ6時間も一緒に車に乗っているので、時々雑談をしていました。
なんか…英語がもう少し話せれば細かいニュアンスも伝えられたと思うのですが、碌に仕事もしないで遊んで暮らしてるみたいな言い方になってしまって、感じ悪かったかなぁと言った後に反省。
しかも、入った会社を1年で辞めてしまったことに対する後ろめたさもあったので、「やっぱり働いてないって甘えだよなぁ」と、旅先でひとり落ち込んでいました。
最後は2人とも話すことがなくなり、ドライバーさんが流すウズベキスタンのポップミュージックを聴きながらブハラの街まで向かったのでした。
1回で終わらせるつもりでしたが、思い出すうちに書くことがどんどん出てきたので次回に続く!
今回はこれでおしまい。
軍資金にします!