こんにちは、ゆきほです🍵
今月前半もお休みをいただいたので、1ヶ月ぶりの更新となります。1ヶ月空くと何から書けばいいのか分からなくなっちゃいますね。
今年の春休みはいろいろとやらなくてはいけないことがあり、去年までと同様に毎日ダラダラ過ごす……とはいきませんでしたが、「週に1回は絶対に楽しみな予定を入れる」と決めていたため、大学の友人たちと旅行へ行って念願の舞妓さんになったり、高校の友人たちと”映画館で”バレーボールに励んだりと、楽しいこともたくさんしました。自分のメンタルケアは大学生になってから上手になったような気がしています。
もっともっと最近の話だと、先日のブログ部の顔合わせ会で1年生のしらさんが話していたぽちゃガチョというゲームをはじめてドはまりし、ジム作りに勤しんでいます。
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さて、今回は満を持して大相撲の話をちゃんとしようかと思います。
大相撲が好きという話はブログでも数回書いたことがあるし、友達の間でも知れ渡っているので別に隠しているわけではないのですが、最近敢えてブログで相撲の話題は避けていました。
昨日尊富士が「初土俵から10場所」「関取在位2場所目」「新入幕」で幕内優勝するという快挙を成し遂げて3月場所が終わり、今日は朝からニュースで会見映像がたくさん流れていました。
このニュースを見た時『すごいスピードで優勝したということは分かる、でもそれってどれくらいすごいことなの?』って思ったりしませんでしたか?
……そうなんです。今の私たち世代で大相撲が分かる人ってめちゃくちゃ少ないんです。私は今まで生きてきて、相撲が分かる同年代の人にはほとんど出会ったことがありません。やっぱり分からない話だと読んでいて楽しくないよな~と思い、敢えて書かないようにしていたというわけです。
でもせっかくだからブログで相撲の話したい……!と思ったため、今回は「リンク先に飛ばなくても分かる!大相撲入門」を目標に、このブログだけを読めば大相撲がちょっとだけ分かるようになります!という文章を書いてみました。今後相撲の話をする際には今日のこのブログへのリンクを貼るので、定期的に読んでいただけると嬉しいです。
※今回のブログはなかなか長いです。下書き段階のWordでは標準のレイアウトで10ページ(約6000字)あります。お時間のない方は一旦画面を閉じて後で読むか、一応章を分けてみたのでちょっとずつ読むことをおすすめいたします。私より前に更新された記事を読みたい方は大変申し訳ございませんが頑張ってスクロールしてください。
①大相撲ってなに?
大相撲を一言で説明すると、ずばり「相撲版プロ野球」です。
野球にもプロ野球があって、高校野球があって、社会人野球があって……といろいろな形態があるように、相撲にも高校相撲があって、実業団相撲があって、クラブチームがあって……といろいろな形態が存在します。大相撲はその中でも相撲を仕事としている力士(言ってみれば”プロ相撲選手”です)が相撲を取る形態のことを指します。
ちなみにプロ野球を好きな人全員が春夏の甲子園も熱烈に楽しみにしているわけではないように、私は大相撲以外の形態については全く詳しくありません。「相撲」という競技をしているという点では一緒なのでもちろん見れば分かりますが、今誰が強くてこの大会はどういう大会で……というのは大相撲以外分からないという感じです。
大相撲には「本場所」という興行が年6回あり、この本場所の結果によって「番付」が上下します(番付については後ほど詳しく説明します)
本場所が行われるのは奇数月で、1月・5月・9月は東京両国の国技館、3月は大阪、7月は名古屋、11月は福岡で各15日間行われています。先日3月の大阪場所が終わったので、次の本場所は国技館で行われる5月場所ということになります。
②番付ってなに?
番付とは「力士の強さランキング」のことで、本場所の結果によって毎場所上がったり下がったり据え置きになったり……と変化していきます。大相撲は番付社会なので番付が上になればなるほど強くて偉いということになり、ある意味とっても分かりやすいです。番付で力士の階級は6つに分かれています。説明用に表を作ったのでご覧ください!
15日間ある本場所で幕内と十両の力士は15日間毎日、幕下以下の力士は7日相撲を取り(幕下以下は人数が多く、全員が毎日相撲を取ると時間的に大変なことになってしまうため取組数が少ないです)、8回(4回)勝って最終的に勝った数が多くなるとその場所は「勝ち越し」、逆に8回(4回)負けて最終的に負けた数が多くなると「負け越し」と呼びます。勝ち越したら番付が上がり、負け越したら番付が下がり、勝ち負けの数がそれぞれ多ければ多いほど上下する幅も大きくなるというわけです。
昇進に条件がある横綱と大関は本場所でたくさん負けてもその地位から落ちることはありませんが、大関は2場所連続で負け越すと陥落して関脇に戻ってしまいます。1場所負け越して後がなくなった状況のことを角番と言ったりします。
その点横綱が大関に陥落することはありませんが、実力・中身共に常に最強であることが求められているため、弱くなったら潔く引退しなくてはいけません。
表の中で赤字で示した幕内・十両は「関取」と呼ばれ、固定給が出たり身の回りの世話をしてくれる付き人の力士がついたりと、かなりの好待遇になります。逆に言うと青字で示した幕下以下の力士は固定給がありません。
じゃあ幕下以下の力士はどうやって生活しているの?と思いましたよね。
力士達は階級問わず全員が相撲部屋に所属しており、部屋で集団生活を送っています。相撲部屋には現役を引退した力士である親方(親方の話はちょっとまた難しいので今回はあまり触れません)がいて、その親方を現役時代から応援しているファン(タニマチと呼びます)もいます。親方のファンや所属している力士のファン達が後援会を作って金銭的な援助をしてくれるので、そのお金で幕下以下の力士は生活しているというわけです(日本相撲協会からも補助金が出ています)
あとは相撲と言えば「力士が土俵で塩をまく!」というイメージがあるかと思いますが、実は土俵上で塩を撒くのは関取だけです。化粧廻し(足首くらいまである長くて大きい前垂れに派手目な刺繍が入った儀式用の廻しで、各力士のスポンサーが贈ってくれるため企業名が入っているものがほとんどです)をつけて「土俵入り」という儀式をしたり、締め込み(本場所で使う装飾がない普通の廻し)の色を自分の好きなカラフルな色にしたりできるのも関取だけで、幕下以下の力士は黒一択となります。
この辺はググればもっと詳しくて分かりやすいサイトがたくさん出てくるので一旦置いておくとして。ここで、実際の令和6年3月場所の番付を見てみましょう。
『1番上に横綱って書いてあるから、これは幕内の番付だな……!?』と思った方、しっかり読んでくださりありがとうございます。これは日本相撲協会のホームページからお借りした幕内の番付の上の方です(スクショの都合でここまでしか入りませんでした)
横綱は1人しかいない、大関は4人いて一番上にいる(東と西では東の方が強いです)のが霧島だから前回の本場所で1番勝った大関は霧島なのかな……?とここだけ見てもちょっとだけ大相撲が分かるようになった気がしませんか?
それではここで、冒頭に書いた今場所の尊富士の優勝を思い出してみましょう。
「初土俵から10場所」→本場所があるのは年6回だから、まだ力士になってから2年経っていない
「関取在位2場所目」「新入幕」→先場所は十両だったけど十両は1場所でパスして今場所初めて幕内になり、600人近くいる力士の頂点に立った
分かってから見るとめちゃくちゃすごくないですか??
③実際に本場所の取組を見てみよう~イマジナリー大相撲~
さて、本場所と番付について分かればもう実際の本場所を見てもある程度ついていくことができるかと思います。ここからは実際の取組を見ていきたいのですが、今回はこのブログだけで大相撲を分かるようにしたいということで、実際の映像を見た私が文字に起こして説明する「イマジナリー大相撲」で解説していこうと思います。皆様も想像力を働かせてお付き合いください。
千秋楽はまたちょっと流れが変わってくるので、14日目の結びの一番(最後の取組)を見ていくこととしましょう。琴ノ若と豊昇龍の大関同士の取組です。
本場所の取組は大体番付や勝った数が近い人と対戦が組まれることが多いですが、大関同士や横綱と大関の取組は盛り上がるため、大体最後の方に組まれます。また、今回優勝した尊富士のように番付下位の人は、横綱や大関と対戦しないで優勝することがないように、優勝の可能性が出た終盤になってから通常の取組編成ではありえないくらい番付が高い人と当てられたりもします。ここで負けて優勝を逃してしまう力士もたくさんいますが、尊富士はそれでも勝てたからすごいんです。
それではまた想像を土俵に戻してください。直前の取組が終わったら呼び出しが次の取組の力士を呼び上げて、琴ノ若と豊昇龍がそれぞれ土俵に上がってきました。
土俵に上がったら改めて行司が両者の四股名を呼び上げ、この取組が今日最後の取組ですよ~ということも宣言します。ここから両者は関取の取組にしかない「仕切り」という儀式みたいなものを繰り返します。
仕切りの最中には、身長サイズの大きい旗みたいなものを持った人たちが土俵上をぐるっと一周歩きますが、これは幕内の取組に対して企業が「懸賞」を懸けることで、土俵上で企業の名前が書かれた「懸賞旗」を掲げてもらうことができるという制度によるものです。旗1つにつき7万円で懸けることができるそうで、その力士の地元の企業や、化粧廻しを贈ったスポンサーの企業が懸けることが多い印象です。その7万円のうち3万円は勝った力士に贈られますが、この琴ノ若と豊昇龍の取組には38本の懸賞がかかっているので勝った方は114万円を手にするということになります。すごいですよね。
懸賞旗も全て回り終わり、ついに取組が始まります。土俵の外から差し出されたタオルで汗を拭き、塩を手にして最後にもう一度まきます。その最後にまいた塩で滑って負けてしまうという例もままあるので注意が必要です。塩の量にルールはないので、雪ですか?というくらいたくさんまく人もいれば、体感小さじ1くらいしかまかない人もいます。
廻しをバンバン叩いたりして気合いを入れながら土俵の中心部まで歩き、真ん中にある2本の白い線よりそれぞれ外側に手をついて、両者の両手がついたタイミングで取組がスタートです。
相撲のルールはご存じの通り、「土俵の円の外に出るか足の裏以外の場所が土俵についたら負け」というとってもシンプルなものですが、今回は琴ノ若が豊昇龍を土俵の外に押し倒す形で勝ちました。勝った力士も負けた力士も土俵上に戻り一礼して、負けた力士は土俵を降り、勝った力士はもう一度名前を呼び上げられて懸賞金を受け取って幕内の取組が1番終わります。日によっても変わりますが、ここまでで大体10分かからないくらいというところでしょうか。
④大相撲ってどこから見はじめればいいの?
今回のこの説明の中で皆様に声を大にして言いたいこと。それは「スポーツを見る習慣がない人にこそ大相撲を勧めたい」ということです。
まず先ほどもお話ししたように、大相撲はルールがめちゃくちゃ分かりやすいです。
「土俵の円から足が出るか、足の裏以外の場所が土俵から出たら負け」なんて、覚えるまでもなく直感的に分かるルールだと思いませんか?
あとは競技時間がめちゃくちゃ短いということもおすすめポイントです。
先ほど一緒に想像した幕内の最後の取組でさえ全部合わせて10分かからないくらいで完結するという点からも分かるように、相撲は1つの取組に一瞬で決着がつきます。「この取組長すぎて飽きちゃうな……」なんてことは絶対にあり得ないため、とっかかりやすいんじゃないかな?と思います。
ただ1つの取組は短いとは言っても、本当に全ての取組を通しでみようとすると朝の9時くらいから18時までずっとやっているのでとっても長いんです。テレビの中継は午後からですが、さすがの私もいきなり6時間テレビに貼りついて見てくれとは言いません。3パターンほどオススメを考えてみたので、まずはこちらをお試しください。
①とりあえず大相撲ってどんなものなのか軽く見てみたい!
→14時くらいからの大相撲中継で幕下の上位の取組を見てみることをお勧めします。
先ほど書いたように関取の取組には「仕切り」という儀式みたいなものが毎回必ずあり、1つの取組にかける時間が少し長くなります。もちろん仕切り中に実況・解説を聞くのもおもしろいですが、一旦大相撲の雰囲気を軽く見てみる分には仕切りがなくてサクサク進む幕下以下の取組がいいんじゃないかなと思います。14時半くらいからは十両の土俵入りもあり、ここまで見ると『おお……!相撲だ……!』という感じがしてくる気がします。
②まずは強い力士の取組を見てみたい!
→17時半くらいからの幕内再終盤の取組を見てみることをお勧めします。
仕切りはありますが、取組数は恐らく2~3番だけでしかも出てくる力士は大関・横綱クラスの名前は知っている!という人たちだと思うので、見やすいんじゃないかなと思います。終盤になれば優勝に関わってくる取組は最後に来ることが多いため、優勝争いだけをちょっとだけ齧ることもできます。
➂全部見るんじゃなくて、注目されている取組だけをサラッと見たい!
→場所中に21時からのNHKニュースを見ることをお勧めします。
『え!?それもありなの!?』と思いましたよね、ありです。場所中はスポーツコーナーの最初に大相撲コーナーがあり、優勝争いに関わるような取組や面白かった取組を見ることができます。本場所のいいとこどりができるのがニュースなので、18時台にはまだ帰宅できないよ……という方にもお勧めです。
こんな感じで大相撲の話をしてみましたが、どうだったでしょうか。私はたくさん相撲の話ができて満足です。
もしこれを読んで大相撲気になる!と思ったら、5月14日から始まる5月場所をぜひご覧ください!
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最後に2点ほどお知らせがあります!
まず1点目です。来年度のブログ部部長をずきさんから引き継ぐことになりました。ずきさんからお話を頂いたときは、高校生のときに1読者としてこのブログを楽しみに読んでいた私が、ついにここまで来てしまった……!と感慨深くなりました。
1年間精一杯がんばりますので、よろしくお願いいたします!!
そして2点目!明日から4年生部員の最後のブログ更新ウィークがスタートします!
先ほど高校生のときにこのブログを楽しみにしていたという話をしましたが、私の入学直前にブログ部に入部されたのが今年の4年生の先輩方で、何なら初更新からリアルタイムで読んでいたので、ラスト更新が本当に、とってもとっても寂しいです。
もこさん・みちるさん・ゆうなさん・あこさん・やなさん・ずきさん(この順番で更新予定です)のブログをお楽しみに!!私もすっごく楽しみです!!!!
ではまた!次回のブログは4年生になった、「ブログ部部長」のゆきほがお届け予定です。