日本文学科という所
はじめまして!
今年度からブログ部で活動させていただく、一年のしらと申します🪶
最初のブログでは何を書こうかと頭を悩ませていた毎日でしたが、
せっかく学期末という時期なので、この日本文学科で過ごしてきた一年間について話させていただきたいと思います。
大きく出てしまいましたが、どうかお付き合いくださいませ。
この一年間、何度も聞かれた質問があります。
「日本文学科って、何するの?」
それに対して、私は一年間このように返してきました。
「日本の文学について勉強するんだよ」
中国文学を扱ったりすることもあるそうですが、やはりこの答え方が一番簡潔でわかりやすいでしょう。
大体、この答え方をすると驚かれます。「ええ、大学でも国語を勉強するの」と。
その通り、大学でも国語を勉強する毎日です。
「大変だね」大変です。
「嫌にならないの?」嫌になります。
でも、私は大学に入ってから「国語」そして「日本文学」がさらに好きになりました。
私は、小さな頃から本が大好きな子供でした。
絵柄だけの子供向け絵本には興味を示さず、物語がしっかりあるような絵本が大好きだったそうです。
小学生の頃には「文芸クラブ」に入り、クラスでも「文芸係」を立ち上げて小説を書いていたような子供でした。
当時から尊敬していたはやみねかおる先生にだいぶ影響を受けた、というか、そっくりな作風の小説を書いていました。
母に内緒でインターネットの小説サイトに恋愛小説を投稿したり。(その後バレて怒られました。)
もちろん当時の夢は小説家。授業で書いたエッセイを先生に褒められたこともありました。
中学のころには少し本から離れましたが国語の時間が本当に大好きでした。
このブログを読んでいるようなみなさんには共感できるでしょうが、
現代文の教科書は隅々まで読み込みました。取り扱わない文章まで。こっそり、授業中に。
高校にあがり、コロナが流行する中で文芸部に入部したりもしました。
しかし、この頃には「国語の勉強」はすっかり嫌になっていました。
なまじ読解力があるばかりに(!)中学の古典は文法を覚えずとも感覚で読み解けていたのです。
もちろん高校古典で挫折することになります。現代文は得意だっただけにギャップに苦しみました。
そして、「自分は国語が得意だ」という変なプライドもへし折られました。
この大学で過ごした一年間について話すと言いながら、ついつい昔話が長引いてしまいましたね。
ここからが大学での話です。私はこの大学に入って本当の国語の楽しさに気付きました。
気づいたというより、思い出したという方が近いかもしれません。
国語が楽しくて楽しくて仕方ないのです。先生の講義が面白くて面白くて、レポートを書く手が止まらない。
日本文学科は「国語」を勉強する所ではありません。「日本文学」を研究するところなのです。多分。
私は1年しかこの学科にいないのでわかりきったことは言えませんが、
この1年日本文学科で勉強してきて私はそのように感じました。
友達とひいひい言いながらテクストを読み込み、考察する。
答えはないけれど、その中で自分なりの答えを導き出す学問がこの分野なのだと思います。
辞書より分厚い、ボロボロの文献を何冊も図書館の机に並べ、何時間も向き合います。
たった17文字の一句と。
この作者は何を思ってこの句を読んだのか?その句を読んだ学者たちはどうしてこんな解釈をしたのか?
ひたすらに考え、向き合い、レポートを書き上げます。とても苦しく、楽しい学問です。
日本文学は、日本語を扱える人にしか研究できない学問であると同時に、
日本語を扱える人でないと楽しめない芸術だと思います。
この一年間で絵巻にハマり、色々な展覧会に足を運んだりしました。
歌舞伎に興味を持ち、母と共に観にいってみたりもしました。
最近はあんなに苦手だった「国語」の教員を志してみようかとも、考えてみる毎日です。
このブログを読んでいる人の中に受験生はどのくらいいるのでしょうか。
私も、受験生時代からこの当世女子大生気質を毎日読んでいたので、
書く側となると少し気合いが入ってしまいました。
日本文学科の楽しさ・魅力が伝わっているならそれ以上に嬉しいことはありません。
日本文学科、いい所ですよ。少なくとも、国語好きにとっては天国です。(地獄でもあるかもしれませんが)
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
次からはもっと肩の力を抜いて、趣味の話やら諸々話していきたいな〜と緩く考えています。
その時はまた、お付き合いくださいね。
以上、本日のお相手はしらでした🪶
皆様、良き春休みを〜👋🏻