大人が子どもに屈する日
ベビーゲートの攻略法を1歳児に見いだされた我が家。
大人たちは何度も何度もベビーゲートを外されては直す、外されては直すの繰り返し。
進まない作業にイライラ。1歳児はただ大人や4歳児と一緒にリビングに来たい。リビング側にある本を取りたいだけなのに。
それを分かっているのに怒っている自分が嫌になり、もうベビーゲートを外すことに。
いやでも待て。ベビーゲートを外すということは、今まで大人と4歳児だけの空間、その時間が確保されていた。その時間がなくなるという事だ。大人の作業に支障をきたすのは当たり前、来てほしくないところに来るし、ぐちゃぐちゃにしてほしくないところに入ってくるリスクもある。ご飯もゆっくり食べられない。
いや、それを犠牲にしても怒ってばっかりの自分は嫌だ!と言うことでベビーゲートを外すことを決意!
そして、外すと同時にまるで朝一番、開園と同時にディズニーランドに入ったかのような満面の笑みの1歳息子。絵本を散らかしても怒られない!とうとう大人と4歳児の域に到達した1歳児の喜びは大きかった!うんうん、それでいいんだ。
成長だ。こうやって大人の世界に入ってくる子ども。
上の子の時もそうだった。ゲートを楽々超え、大人のものを次から次へと物色しだした娘。いつ頃か飽きて興味を失うまでいたちごっこだったな。でも、娘の時は2歳だったか2歳間際で「ダメ」という言葉がしっかりと届いた時期でもあった。
しかし、今の息子は「ダメ」は理解して1度は止まるがそのまま進んでしまう時期でもありなかなか止まらない。
それでも大人は腹をくくるしかない。子どもの成長は止められないんだ。
もうベビーじゃないんだ。もう気が付けばチャイルドなんだ。
少し前までたどたどしく歩いていた息子。最近では走ってる。パパの股の間をくぐっていたのに、気が付けば少ししゃがまないと通れなくなってる。
そうやって大人をびっくりさせてくれる子ども。
この成長が嬉しくもあり、でも、また大変になるんだなと戦々恐々としている大人。明日から平和な食事はなくなる。食事中も近づいてきて本を読めと言ってくるだろう。
本音をいうと9対1でベビーゲートをつけておきたい。でも子どもの“やりたい”を消すような育児はなんか違うなーと思います。
ベビーゲートを外すと大人は大変になるかもしれない。でも子どもは嬉しい。そして子どもも学んでいかなければならない。これはやっていい、これは触ったら怒られる。それを学ぶしかないし、覚えてもらうしかない。息子よ、それが大人の世界、大人の領域に踏み入るということだ。4歳の娘はその世界で生活が出来る様に覚えたし、学んだ。あなたもそうするしかないんだ。それが出来ると思うから大人は譲歩する。あえて大人が大変な方を選ぶ。なぜなら子どものやりたいをやらせてあげるのが大人、親だと思うから。でも全部はさせてあげない。ルールがある。どこが大人の堪忍袋の限界か見極めろ。
覚悟はいいか?パパとママは出来ている!
明日からまたお互いに大変な日々を過ごそうじゃないか。