精子提供がテーマのフジテレビTVドラマのモンスター(第3話)を見て
日本における精子提供へのイメージは、社会全体で広まっているとは言い難く、理解や認識には課題が残っています。日本では、精子提供は主に医療的な不妊治療の一環として考えられていますが、周囲からの偏見や誤解も少なくないのが現状です。特に、精子提供によって生まれた子どもへの「出自を知る権利」の問題や、匿名ドナーが近親婚のリスクを生む可能性が懸念されています。
また、精子提供のドナー自身も、その行為に対して偏見を感じているケースがあり、他人に話しにくいテーマであると考える人が多いです。提供の背景には、例えば自分の遺伝子が他者に受け継がれることに対する責任や、後に関係する可能性がある子どもへの説明責任など、慎重に考慮するべき点が多く含まれています。
さらに、日本では精子提供に関する法的な整備が不十分なため、提供者や利用者の間で透明性や安全性の面でも不安が残る場合があります。こうした点から、日本社会における精子提供の受け入れにはまだ課題が多いとされています。
特に個人で行っている精子提供者の経歴詐称が大きな問題でしょう。つまり、嘘の経歴がどうか調べる手段が乏しく個人間のやり取りのため法律の整備が追いついていないのです。ドラマでもこの点が大きなポイントとして描かれていました。
日本の精子提供に関わる全ての人々にとって、より安心して利用できる環境が整備されることを望むばかりです。
2024.10.28(月)よる10時 ON AIR
日本有数の企業である五条グループの跡取り息子・五条和彦(渋谷謙人)が、妻の亜佐美(佐津川愛美)を連れて亮子(趣里)のもとへやってくる。夫婦は、和彦が無精子症であることから、匿名で取引した、和彦と同じ東大卒の“健太”という人物から精子提供を受けて妊娠。しかし、その男の経歴は全くのでたらめで、精子提供を受けた別の女性が訴えを起こしていたのだ。世間はもちろん、身内にすら無精子症や精子提供の事実を知られたくない和彦は、事件が大きくなって自らの情報が出ないよう、亮子に男を弁護してもらい、穏便に示談でおさめてしてほしいと依頼する。
https://www.ktv.jp/monster/intro/