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これからタイにリタイアメントビザで移住したいあなたへ送る応援メッセージ

タイ在住27年超の先輩としてタイ移住を検討しているあなたに送りたい応援メッセージがあります。


タイにリタイアメントビザで移住する方法などの情報は様々なブログやサイトでたくさん見ることができますね。
タイ移住という選択肢は多くの中高年日本人にとって魅力的ですが、同時にさまざまなリスクが伴います。

この記事では、主なリスクとその対策を具体的に解説します。これにより、よりスムーズで安心安全なタイ生活が実現できると幸いです。

1. 気候と環境による健康リスク

タイは熱帯気候であり、高温多湿の環境が特徴です。このような気候には以下のような健康リスクが伴います。

(1) 熱中症や脱水症状

  • リスク: 高温多湿の環境では汗をかいても蒸発しにくく、体温調節が困難になりやすいです。特に屋外での活動や昼間の長時間の外出は熱中症のリスクを高めます。

  • 対策:

    • ペットボトルを持参して水分補給をこまめに行う。

    • 屋外活動は早朝や夕方に制限する。

    • 帽子や日傘を使用して直射日光を避ける。

    • カフェなどでのエアコン付きの室内で過ごす時間を増やす。

(2) 食中毒や感染症

  • リスク: 高温多湿の環境は細菌やウイルスの繁殖を促進し、食中毒や腸管感染症のリスクを高めます。また、蚊を媒介とするデング熱やマラリアなどの感染症もあります。

  • 対策:

    • 生ものや衛生状態が不安な食品を避ける。

    • ペットボトルのミネラルウォーターを利用し、安全性の高い飲料を選ぶ。

    • 蚊よけスプレーや蚊帳を使用し、虫刺されを防ぐ。

(3) 大気汚染

  • リスク: 特にバンコクなどの都市部では交通渋滞や工場排気による大気汚染が問題です。長期的には呼吸器疾患や心血管疾患のリスクが高まります。

  • 対策:

    • PM2.5濃度が高い日は外出を控える。

    • 室内に空気清浄機を設置する。

    • マスクを着用して外出時の吸入リスクを軽減する。


2. 医療体制に関するリスク

タイは観光地として医療ツーリズムが盛んで、一部の病院は先進的な設備や技術を備えていますが、以下の点に注意が必要です。

(1) 医療費と保険

  • リスク: 日本の国民健康保険制度とは異なり、タイでは自己負担が基本です。特に高度な治療や緊急手術の場合、高額な費用がかかる可能性があります。

  • 対策:

    • 海外旅行保険や国際健康保険に加入する。

    • 地元の信頼できる病院(例: バンコク病院、サミティベート病院)を事前に確認しておく。

(2) 言語の壁

  • リスク: 医療スタッフとのコミュニケーションが難しい場合があり、診断や治療方針に誤解が生じる可能性があります。

  • 対策:

    • 英語やタイ語が話せる知人や通訳サービスを利用する。

    • 病歴やアレルギー情報を英語で記載したカードを持参する。

(3) 薬の入手性

  • リスク: 日本で処方されている薬がタイでは入手困難な場合があります。

  • 対策:

    • 必要な薬を日本から持参する。

    • タイの病院で代替薬を処方してもらう方法を確認する。


3. 生活習慣の変化によるリスク

移住に伴い生活習慣が大きく変わることで、新たな健康リスクが生じることがあります。

(1) 食生活の変化

  • リスク: タイ料理は辛いものが多く、油や砂糖を多く使用する傾向があります。これが高血圧や糖尿病のリスクを高めることがあります。

  • 対策:

    • 自炊を取り入れ、バランスの取れた食事を心がける。

    • 辛さや塩分を調整して注文する。

    • タイの清涼飲料水など甘い飲み物は糖分過剰となるためできるだけ飲まない。飲むとしても1日1本が限度。

(2) 運動不足

  • リスク: 暑さを理由に運動量が減少すると、肥満や筋力低下につながります。

  • 対策:

    • エアコン完備のジムやプールを利用する。

    • 朝夕の涼しい時間帯に散歩やジョギングを行う。

(3) 孤立感やメンタルヘルス

  • リスク: 言語や文化の違いにより孤立感を感じやすく、ストレスやうつ症状につながる可能性があります。

  • 対策:

    • 日本人コミュニティや趣味のサークルに参加する。

    • 定期的に家族や友人と連絡を取り合う。

    • SNSなどの仲間募集に応募したり、自ら募集をしたりして人の輪を広げる努力をする。


4. 年齢に伴う慢性疾患への注意

50歳を超えてくると、慢性疾患のリスクが徐々に高まる時期でもあります。私も70歳直前にラクナ梗塞になりました。

(1) 心血管疾患

  • リスク: 高血圧、脂質異常症、糖尿病などのリスクが増加します。

  • 対策:

    • 定期健診を受け、健康管理を徹底する。

    • 塩分・糖分の摂取を控え、適切な体重を維持する。

(2) 骨密度の低下

  • リスク: 加齢とともに骨粗鬆症のリスクが高まります。

  • 対策:

    • カルシウムやビタミンDを積極的に摂取する。

    • 適度な運動(例: ウォーキング、ヨガ)を行う。


まとめ・・・

50歳以降にタイに移住することは、新しい生活を楽しむチャンスである一方で、健康リスクにも注意が必要です。特に気候や環境、医療体制、生活習慣の変化に対応するための準備が重要です。以下のポイントを意識することで、より安全で快適な移住生活を送ることができます。

  1. 気候に適応した生活習慣を確立する。

  2. 医療アクセスや保険を確保する。

  3. 栄養バランスの取れた食事と適度な運動を心がける。

  4. 定期的な健康診断を受け、慢性疾患を予防する。

  5. コミュニティに参加し、精神的なサポートを得る。

  6. 数年住んで日本に帰ることもあり得ますので、日本の住所は残しておけると万全です。

これらの対策を講じることで、タイでのセカンドライフをより充実したものにすることができるでしょう。タイでの生活を充実させるためには、自己管理と計画が鍵です。
リスクをしっかり認識しつつ、楽しく豊かなセカンドライフを送りましょう!応援します。!!

次回は夜遊び系のメッセージを書こうと思います。質問などあれば知っている範囲でお答えしますので、遠慮なく聞いて下さい。


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バンコク在住の元医療系コーディネーター|1997年よりバンコク在住|2006年タイ人女性と結婚|
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