日本のお粥とタイのお粥は似ているようで実は違う!
タイのお粥の「ジョーク」と「カオトム」は似てる非なるもの
日本の「お粥」に相当するタイのお粥は、タイではカオトム(ข้าวต้ม)とジョーク(โจ๊ก)の2種類あります。
日本人がSNSなどで「お粥」という言葉でこの2つを表現するので、それを読んでこのジョークとカオトムを混同使用している人が結構発生している気がしますので、今日はこの点を正しく理解いただける助けになれば幸いです。
カオトムは「カオ=お米」「トム=煮込む」という意味で、日本の雑炊に似ています。メインの具材は豚ひき肉や豚モツ、魚、煮卵、エビなどが入り、ネギやパクチー、揚げニンニク、ケーブムー(豚の皮を揚げたもの)をトッピングしたタイ風の味付けです。
一方、ジョークは米の形が無くなるまで煮込んだ中華風お粥。中華系移民から広がったと言われており、味付けも中華風。具材は豚肉団子とゆで卵がメインで、パートンコー(中華風の揚げパン)などと一緒に食べるのがタイ人の主流です。
カオトム ข้าวต้ม
特徴: 日本のお粥に近く、米の形が残っているのが特徴です。鶏肉や豚肉、海鮮などを具材として煮込み、ネギやパクチーなどのハーブを添えていただくのが一般的です。
見た目: 米粒がはっきりとしているのが特徴です。
ジョーク โจ๊ก
特徴: 米を細かく砕いて煮込むため、カオトムよりもドロッとした滑らかな食感が特徴です。中華風の味付けがされており、豚ひき肉や内臓など、様々な具材が楽しめます。
見た目: 米がドロドロに煮込まれており、スープ状になっているのが特徴です。
まとめ
どちらが美味しいかは、個人の好みによって異なります。カオトムはあっさりとした味わいが好みの人、ジョークは濃厚な味わいが好みの人など、様々な人がいます。
ぜひ両方の種類のお粥を味わってみてください。
その他
カオトムグイ: カオトムグイは、具材を別皿で提供し、カオトムをスープとしていただくスタイルです。