JWの献金事情
本当は動画でやりたかったんだけど、文字にした方がわかりやすいのでノートにしてみた記事。
昨今ニュースに出てくる他宗派のカルト宗教への献金について恐らく皆が『高い!』『えげつない!』などと思っているだろう。
何せ教祖のサイン入りの本が3000万円とかだから確かにインパクトはあるだろう。『そりゃあ破産するわ』と思うのは無理はない。
さて、エホバの証人は『伝道者1人あたりいくらの寄付があると組織が維持できます』的な"決議"を9月(米国の年度初めに合わせているため)にとるものの、寄付(献金)されたか確認される事はないし、雑誌類も90年代以降辺りから完全無償化されている。
では金銭的に楽な宗教かと思うかもしれないが、実はしっかり考えるとそうではない。
エホバの証人の場合取る金は少なくても取る時間が多いのだ。
そこでエホバの証人の一般的な1週間を金銭に換算してみよう。
まず、1回1時間45分の集会(勉強会)が週に2回ある。もちろん王国会館への往復が4回分合わせて30分くらいあるから最低でも5.5時間は取られる。誰かの送迎もしてあげていたり、何か係を分担したりしている場合、打ち合わせや雑務で週7時間くらい取られる
さらに布教のために一般伝道者は大体平均月15時間くらい費やす。(補助開拓者や開拓者はもっと費やすが一番ありきたりな例で計算してみよう)
さらに集会にただ出ればいいというものではなく、事前に予習をしなければならない。毎週2時間くらいは費やすだろう。
この段階で既に24時間は費やしてる。
さて、名古屋市の最低時給955円で換算してみよう。
955✖️24=22920円(1人あたり1ヶ月)
これを1年続けると
22920✖️12=275040円
さらに世界的の業のために寄付する金額が伝道者1人あたり月に950円と決議されたとして
950✖️12=11400円
275040+11400=286440円となる
注記しておくがこれは最低限かかる金額である。
集会や大会や布教に行くための往復のガソリン代、車検代、巡回監督や訪問公演者が来た際の食事招待代、エホバの証人の公式サイトを見るための端末代、エホバの証人のものみの塔などをダウンロードするためのインターネット代金は自腹である。
また、教団施設を建てる際は信者を使うが給料は出ない。開拓者の場合コロナ前は月70時間の伝道をする事を求められていたし、"長老の援助者"以上の資格を持つ男性は『公開聖書講演会』をやるわけだが、準備時間は無給である。
もっとタチの悪いことに、エホバの証人は大学などの高等教育を推奨していない。エホバの証人の世界では"勧められていない"という事は、事実上禁則事項になる。
https://youtu.be/g30ahCsvFko
今の日本では大卒が正社員の条件である場合が多く、高卒と収入に差が開く。
高卒でも正社員の道はあるのだろうが、『伝道のために週3くらいしか働けません』とか、『集会があるので、木曜日夜と日曜日午前or午後のシフトは入れません』という人の場合、パート、アルバイトの道を進むことが多くなる。
必然的に生涯年収は低くなる。
だからエホバの証人2世の場合、30歳過ぎてアルバイト実家暮らし、などという例がよく見られ、そのためエホバの証人を辞めるに辞めれないという負のループが発生するのだ。
つまるところ、目に見える現金を献金させるか、時間を献上させるかの違いに過ぎず、カルトは人から搾取し、人生を狂わせる社会悪に過ぎないのだ。
以上