見出し画像

【プロ野球】横浜ベイスターズ、勝率5割を行きつ、戻りつ

勝負はまるでジェットコースターのよう

最初、「<横浜ベイスターズ>はなぜ弱くなってしまったのか」というお題で書き始めました。
ところが、あれよあれよという間に、借金を返済し、7月18日の中日戦、ついに、ロメロ先発で勝率5割に復帰!
 
それも束の間、18日の試合で、牧選手が足をひねり<左足関節骨棘障害>、また宮崎選手は背中の痛みでともに数日間休養となり、翌日の中日戦では先発の石田がビシエドに3ランを打たれ3-2で惜敗し、勝率5割はたった一日で消えてしまいました。
 
でも、その翌日の中日3連戦の最終日、大貫の先発で嶺井と佐野の2ラン、蝦名のソロなどで6-4で勝ち、再び、5割ラインに戻したのです。
 
思えば、このあたりが夏の花火を見たような心躍る景色で、その後、阪神戦で3連敗を喫したとたん、またもやジェットコースターのように借金生活に舞い戻ってしまいました。
 
7月31日22時現在、感染者を77人も出した巨人3連戦が中止となったため、横浜は借金3のまま。広島が中日に負けたので、同率3位となりました。それにしても、首脳陣・選手・スタッフの(ヤクルトの約3倍も上回る)集団感染を出してしまった「読売巨人軍」の企業コンプライアンス(倫理、規範面)というのはいったいどうなっているのでしょうか)

和田さんは確信をもって横浜は3位と予想してくれました。(NHKニュースウォッチ9より)

横浜3位って、ホントなの!?

NHKプロ野球解説者の和田一浩さん(西武・中日で活躍)は、セ・リーグの後半戦を――1位ヤクルトは揺るがないとしても、2位は勢いのある阪神、そして3位はと言えば、「個々の選手能力が高い」と今永、牧の名を挙げながら横浜ベイスターズと予想してくれたのです。(7月27日「ニュースウォッチ9」)
 
たとえ、それがお世辞だとしても、嬉しいですね、希望がもてます、ファンとしては。
なにせ3位に入ればAクラス、最後のクライマックスシリーズに参戦でき、ラミレス監督以来の奇跡が起きるかもしれないのですから。
 
和田さんはインタビューの最後に、セ・リーグを盛り上げるには、「ヤクルトを止めないことには」と釘をさしていて、たしかにそのとおりなのですが、ファンのエゴとしては、それは阪神にまかせておくとして(7月29-31日の対ヤクルト3連戦を阪神は2勝1敗で勝ち越したが、ヤクルト村上は31日の最終戦に3本のホームランを打ち勝利に貢献)、対広島に戦力を集中してほしいと思うのです。

ライバルは広島カープに狙い定めよう

前半戦終了時(7月24日まで)の対戦記録を振り返ると、広島には3勝12敗とほぼ完ぺきに抑え込まれています。
しかし、両チームの成績を比べてみると、それほど差がないのです。
 
  |得点   失点   本塁打   打率   防御率
広島|374  351  56   .256  3.37
横浜|314  352  68   .250  3.57
 
両チームの試合数が、広島95試合、横浜89試合と6試合の差があることは割り引かないといけないとは思いますが、やはり得点に60点もの差があるのは気がかりです。
印象だけで言えば、横浜はたとえばノーアウト満塁という絶好のチャンスにあと1本のヒットが出ず、残塁を重ねていくという試合運びが多いように思えます。
つまり、打線がうまくつながっていないのです。

マシンガン打線の再来か

もちろん、今季タイの10得点を挙げた7月17日の対ヤクルト戦のような試合もありました。
この試合は、浜口―サイスニードの投げ合いで、浜口は1回表にいつもの悪い癖であるフォアボールまじりの2点を失ったのですが、その1回裏には桑原がソロHRで1点を挙げ、3回には蝦名デッドボール→桑原セーフティバント→佐野ヒット(1点)→センターフライ→宮崎2塁打→戸柱ヒット(2点)と、5-2のリード。
さらに、6回には、ソト戸柱の連続ヒット→ワイルドピッチ(1点)→浜口の代打がフォアボール→蝦名ヒット(ワンアウト満塁)→桑原2塁打(2点)→佐野ヒット(2点)と、最終的に10―2で横浜は勝利したのです。
 
この試合を勝利の方程式と考えたら、どうでしょうか。
実際、開幕前は、横浜の打線は強力で、セ・リーグ優勝を予想する野球解説者もいました。
これに、故障で2軍調整中のオースティンが加われば、1番蝦名(控えは関根)、2番桑原、クリーンアップには、佐野―オースティン―牧―宮崎―ソトが陣取り、チャンスに強いショートの大和(控えは俊足巧打の選手)、嶺井(控えにまわるは戸柱、伊藤)あたりが続く打順を組むことができ、かつて横浜の1998年の優勝時に名づけられた“マシンガン打線”の復活かと期待されることうけあいです。
 
(つづく)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?