【阿佐谷ジャズストリート2024】今年も圧倒された!山下洋輔SPカルテット
ジャズ・バラード「I Remember Clifford」が心にしみて
<第30回記念の阿佐谷ジャズ・ストリート2024>で、今年もまた義妹夫妻と、山下洋輔のピアノを聴いてきました。
今年は、難解なフリージャズよりメロディアスな曲が印象に残り、2曲めだったか、I Remember Clifford(「クリフォードの思い出」)が体内にしみました。
山下さんは、たしか「クリフォードによろしく」と曲名紹介をしていたように思いますが、クリフォードというのはClifford Brown(1930-1956)というアートブレイキーとジャズ・メッセンジャーズに在籍した夭折の天才トランぺッターだということをあとで知りました。
日野皓正を彷彿とさせるトランペットの音色
山下洋輔のクワルテットには、類家心平という若手のトランぺッターが加わり、この音色にホントにしびれました。
頬を目いっぱい膨らましてパワフルな高音を響かせたかと思うと、ミュート(消音)寸前のかすかな音を奏でます。
ショーケン(萩原健一)のような長身のカッコいいルックスからテクニック満載の音を響かせ、若き日の日野皓正をそこに重ねていました。
日野皓正の演奏は、1960年代の政治の嵐が吹きやんだころ、東京・自由が丘のライブハウスで親友と聴いたことがありますが、増幅するスピーカーなしで、目の前で吹きまくり、耳がキンキンしたことを感激とともに思いだします。
当時は、ジャズ喫茶全盛の時代で、東京・新宿には、<ビレッジ・バンガード>や<DIG><DUG>などの有名店があって、ジョン・コルトレーンやマイルス・デイビスの曲に合わせて体を揺すり、<ピット・イン>では渡辺貞夫などのライブが予約が取れないほど客が殺到していました。
今回の<山下洋輔スペシャル・カルテット>が、ジャズの本場NYマンハッタンで演奏したとしたら(ヤンキースのワールドシリーズ進出とともに)拍手喝采だったのではないか、それほど一流の音を聴かせてくれました。
ところで、中1のわが孫もこの9月末に、都心に遠征し、威勢のよい太鼓を響かせてくれました。
孫はドラムも習っていますので、来年あたり阿佐谷ジャズストリートで、プロのドラムスを聴かせたいと思っているところです。