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柳生流柔術9

6か条四方投(裏)
相手が一歩踏み出し返技に来るところ、その手腕の緩み具合をみて、左足を相手の踏み出した右足の内側に入れ、右足を引き相手に密着して腕を極めると、相手は返技が出来なくなる。その後、右足を相手に密着させるように更に内側後方に引き、四方投で極める。これは相当に痛い技で、普通の四方投の倍は痛い、相手が返技に来なければ、こんなことにはならないのである。 

いずれにせよ、柔術の四方投と合気柔術の四方投は全く違う目的に使われる。柔術には返技がないが、合気柔術にはある。だからそれを予防する技もある、予防する技がなければ、基本技などやる必要がないからである。 

久琢磨の口伝
基本技の基礎について
基礎鍛錬法は、すなわち「騎馬の位」である。上級武士は合戦に際し、騎上にて、手綱なしで槍又は陣太刀を扱う、両手操法である。騎馬を自在に操作するには、腰の捻転・重心の移動など出来なければならない。これが出来なければ上級武士ではない。単独鍛錬の場合は、宝蔵院流槍術の槍(8尺以上長さは自在の槍棒)で腰の鍛錬を行う。鎌槍は突き・払い・引き等に使い馬上操法に有利である。地上操法は両足を固定(両足を動かさない)し、腰を上下させないことが大事。(完)

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