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合気柔術と整体効果(中)

琢磨系の技法にも出てくるが、準備体操として紹介したことがある、老化を食い止めるとされる古代体操がある。①開脚して前屈する、②右足は開脚したまま、左足踵を股間に引き寄せ両手で右足先を掴んで右足方向に前屈する、③②の左右逆を行う、④再び①を行う、というもので股関節の可動域を広め腰も柔らかくなり、前立腺肥大症、頻尿等尿関連の症状改善が期待される。
大東流技法ではつま先立ちが重視される。半座、膝行法、などで鍛錬するのであるが、直ぐに立ち上がる、足腰の強化という武術的目的の他に、足の指は尿経路を調整するポイントであり神経性、あるいは冷え性による頻尿に有効と言われている。
合気柔術の多人数掛(自由乱取)では、敵の攻撃に対する反射神経を鍛えるという目的もあるが、敵の位置を確認し、それへの対応を判断する必要がある。この際の眼の動きが重要で左右に大きく動かすことで眼精疲労解消の体操にもなっている。
合気柔術においても、ひじ・肩・股関節・ひざの使い方は重要である。これらを正しく使う(動かす)ことが求められるが、さらに柔軟性が大切。誤った使い方や老化でそれぞれを壊さないようにしなければならない。ひじ・肩がこわばると背中が板のように固まり内臓に悪影響を及ぼす、足腰の要は股関節である、ここを軟らかくしておかないと、甲状腺ホルモン分泌の阻害、血圧の不安定化、前立腺トラブルになる恐れがあるのだ。

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