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大坪指方先生のこと7

明治の末期には、その間が歌にも出現し「マガイイソング」というのが出来、「飛行機にらんで 地団駄踏んで 銃剣片手に涙ポロポロ ナンテマガイインデショウ」の歌が大流行した歴史が残っている。
この間に対する日本人の異常なまでの感覚は芸能の世界から武芸の世界まである。ところが現在ではその間も時間的な間のみを指すようになってきた。大坪先生もいう「間が大事」は、新陰流の本質を言い現わしていることになるのであろう。宗矩は拍子とも言い、武蔵は見切りと言った。間が無ければ古武道とはいわない。形稽古の段階ではそれが判らないものである。
(補足)
体術の稽古では、技を覚えたいという気持ちから、間合いの意識が薄れがちです。間合いとは何か?
間合い:我と相手の物理的・心理的距離(範囲)で各々が相手に対し攻撃を仕掛ける、技を仕掛けることができる有効な距離(範囲)のこと。徒手か(体格差)、武器か、また心理状況により異なる。(「合気道の秘密」用語の定義等より)
まずは、物理的距離を覚える事からでしょう。
例えば、新陰流兵法では、相青岸の前提で敵が待(止まっている)場合は片一尺、相懸かり(互いに近づく)の場合は両一尺とされています。例え、構え方が変わってもこの間合いは変化しません。

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