見出し画像

秘伝技のこと(下)

基本は次のとおりとなる。
半座半立 座した者の左上を諸手で側面より掴む
1小手返 2内小手極(4か条合気極) 3外小手(四方投の如く)
以上は座取りであるが、すべて左腕のみ練習する。右利きも多く右手主体の文化であるから、左側だけ練習すれば右側はすぐできるようになる。これが逆だとすぐにはできない。左右の練習は必要ない、とするのが大東流の特色でもある。植芝合気では体操の如く左右の練習をしているが、惣角に習った盛平はやっていなかったようだ、戦後の風習であろう。
座取り(居捕)の練習が完了したら立合の練習に入る。
1小手返(足腰捌き) 2内小手極(天地の位) 3外小手(四方投)
秘伝5か条は次のとおり
 秘伝両小手「第一条之事」(時宗氏がやっている技)
 秘伝両小手「第二条之事」(小手返・二か条)
 秘伝両小手取「第三条之事」(らせんの事)
 秘伝両小手捕「第四条之事」(掛け手)
 秘伝両小手捕「第五条之事」(小太刀)
これらの応用技法として、左右二人取を秘伝内小手捌きで、
1投げる、2重ねる、3からめ捕る。
同様に秘伝外小手捌きで、1前方に投げる、2横に重ねる、3からめる(巻き込む)。など行うのである。
以上の秘伝は、天人地の三段階に分けられ、地:外小手、人:内小手、天:両小手返となる。また、これらの一部を惣角は旦那芸として教えていた。堀川幸道は全く知らない技である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?