沢庵和尚24
不動智神妙録を項目ごとに仮に題すると・・・
第一、無明住地煩悩
第二、諸仏不動智
第三、理(精神)の修行、事(身体)の修行
第四、間に髪を容れず
第五、石火の機
第六、心の置き所
第七、本心妄信
第八、有心の心、無心の心
第九、水上に胡蘆子(ころす=瓢箪(ひょうたん))を打し、
捺着(なつじゃく=手で押す)すれば即ち転ず
第十、まさに住する所無くしてその心を生ずべし
第十一、放心をもとむ
第十二、前後際断
第十三、敬の一字
沢庵が説くところは、「無明住地煩悩」を脱却してその対極たる「諸仏不動智」に至る、ということである。そのためには、事と理の厳しい修行を要し、間髪を容れず・石火の機の如く心を居付かせないこと、を知ることが重要。そして、自由自在な心の状態とは、について第六以降で様々な引用を用いて説いているのである。