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日本伝合気柔術 技法稽古に入る初学者のための基礎知識16

日本伝合気柔術の基盤となる体捌
日本伝合気柔術の体捌は「先ず避ける」避けた位置が直ちに施技可能な我の間合である、という術理原則に基づくものである。その根底には「待の位」すなわち自らは攻撃を仕掛けないという考え方がある。
これを学ぶ体系が基礎修練法である。得物(杖・太刀・小太刀・短刀・懐剣)による間合の差を体得し、脱出・避難・制圧術の基礎を「杖対太刀の組形」を基本に展開し習得するのである。
 
騎馬鍛錬法
合気柔術の基礎鍛錬法に騎馬鍛錬法がある。騎馬武士を対象とする合気柔術の特長の一つである。合戦のとき、騎上において両手で武器を操作するため、手綱を放し下半身で馬をコントロールする必要があるからである。具体的には、手綱は適度にたるみを持たせ腰紐に縛る。腰の回転により手綱を操作し、また、左右に重心の移動を行なうことによって、馬の進む方向を指示するのである。上体は脚(ひざ・足首)の緊張と弛緩により馬上姿勢を保持する。これは自身の姿勢作りであり、結果として、上級武士としての風格もつくのである。


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