江戸柳生系合気柔術-江戸柳生の躰之術(続)1
江戸柳生系合気柔術には乾坤の巻があります。坤の巻については「江戸柳生系合気柔術-江戸柳生の躰之術」において既述のとおりです。では乾の巻はというと…
初伝=懸待之位 第1~4か条
中伝=虚実之位(返技)第5か条
奥伝=表裏之位(返技)第6か条
秘伝=多数之位(多人数掛・捕)第7か条
という体系になっています。巷で合気柔術7か条と言われるのは、この7か条のことです。なお、久琢磨を宗家とする日本伝合気柔術における合気柔術の体系は乾坤の巻を合体させ簡易化した体系としています。当然のことですが、技法を端折ったり簡易化している訳ではありません。
さて、乾の巻の系統の中核技法は返技です。全体の中では中伝・奥伝技法と位置づけられますが、返技自体の体系が序破急すなわち中伝・奥伝・秘伝となっているため、中伝の奥伝?奥伝の秘伝?というふうに知らない人からは非常にわかりにくい体系なのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?