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鶴山晃瑞の後継者と目された高弟-評伝 稲益豊-1

鶴山先生は昭和63(1988)年12月21日未明、志し半ばにして急逝されました。享年60歳。「大東流合気会(仮称)」を立ち上げ本格的な振興活動を目していた矢先のことでした。したがって、後継者など指名していませんでした。翌年、高弟など関係者が集まり今後の活動方針等について打ち合わせを行ないましたが、大同団結はかなわずそれぞれの道で対応していくとの結論に至ったのです。この席上、後継者にと推されたのが朝日カルチャー合気道講座の助手を務めていた稲益豊氏でした。同氏はこれを固辞したため、上記の様な結論になったのです。
その後同氏は、自宅近くの東京都立多摩スポーツ会館(現昭島市総合スポーツセンター)において、自身の会を立ち上げ活動されたのです。筆者もその最初から最後まで薫陶を受けたうちの一人です。その活動は平成元年の3月から平成22年の5月まで続き、同年10月17日に逝去されました。享年69歳。
日本伝合気柔術を修行する者として、その功績を顕彰し稲益豊先生の御霊に本稿を捧げるものであります。

稲益豊先生と鶴山晃瑞先生

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