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応急処置法5

皮内針がなぜ優れているのか?福島聰著『鍼灸治療法』にわかりやすく整理されているので引用します。
 
他の治療方法や治療用具に較べて皮内針の卓絶した点を列挙しておきます。

 使用方法が簡単で、この本に書いてあるようにすれば子供でもできること。(引用者注:筆者もこの本で具体的な使用法を学びました、その部分は、後に引用します。)

 安全で無害であること、病気の種類や特殊体質のために敏感になっている人が稀にいますが、刺入してかえって重苦しくなったりした場合は、皮内針を固定している絆創膏をはがせばすぐに治るので心配ありません。(延べ何千人のうち2人です。)

一 効力が5日から6日持ちますし、人によってもっと利いている人もいますが6日を目安にしてください。例えば、つけっぱなしにして忘れていても、ただ効力が無くなるだけで害にはなりません。

 治療効果がすぐに現われること。他の治療器具(サロンパス風の湿布剤とかエレキバンとか磁気粒などのように利いたか利かないかわからないようなもの)と違って効果が直ぐに(引用者注:刺入した瞬間に)わかります。例えば、肩こり、リュウマチ痛、胃腸や肝臓疾患などによる背部の重苦しい感じ、生理痛等々。逆にいうと、痛み、重圧感がすぐ消えなければ刺入したツボが間違っていることになり、改めて刺し替えることになります。

 ステンレス針なので折れないこと。針先が曲がらない限りは、何回でも使用に耐えられます。(引用者注:筆者も昔は何度も煮沸消毒しながら使用していました。今は使い捨ての針です。)

 絆創膏で固定しておきますが、使用感がなく(引用者注:上から叩いても何ともありません)、お風呂に入って普通に洗っても心配なく、はがれることもありません。(同書86~87頁)


赤羽幸兵衛著『皮内針法』31頁35頁から


福島聰著『鍼灸治療法』98頁から

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