見出し画像

応急処置法15

突き指
突き指は競技スポーツでは、一番多い種類の怪我でもある。合気道でも初心者が四方投をやるとき、よく親指を突き指することがある。
これも「ねんざ」の一種なので、そのまま放っておくと、再度同じ場所をやってしまう。指に変形が起きているときは、正しい位置に戻す必要があるが、一般的なものなら、第3・第2・第1の順で指の側面を指先の末端の方向に引っ張る。引っ張るとき、痛みがひどい場合は、水道の水を流しながら引っ張るとよい。
次に、親指の付け根辺りの筋肉を圧迫して、最も痛い個所を探す。怪我をしていない方の親指の頭で痛みを感じる筋肉の上から強い圧迫で末端に向けて指を引っ張るようにすべらす。痛みをがまんして、痛みを感じなくなるまで引き、あとは冷やす。
怪我をしたら早く処置するほど治りが早い。冷やすことを忘れずにすれば、軽い場合は30分、ひどい場合でも2時間で治る。(『図解コーチ合気道』177~178頁)
 
補足説明:『応急手当(湘南ER著)』によれば、突き指(及び骨折)のチェックポイントは、
 ①皮膚に傷がないか(感染症)
 ②疼痛部位より先を動かせるか、しびれはないか(神経損傷)
 ③指先が白くないか(血流障害)
とあります。
これも、応急手当はRICE(ライス:安静・冷却・圧迫・挙上)としています。
ひどい突き指の場合、腱断裂(指を伸す腱が切れる→6週間の固定)や
骨折(腱がついている骨の一部がはがれる→手術)の可能性があります。
なお、病院に行くまでの間、添え木が必要なら、段ボールや割り箸を使うほか、他の指を添え木代わりにして一緒に固定する方法がお勧めだそうです。

いいなと思ったら応援しよう!