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槍と合気道2
関野さんのご質問にお答えするためには、その前提となるべき次の事項について先に述べさせていただきます。
1合気道に対する認識(合気道とは何か?)
2戦国合戦武法と徳川時代の教育武道(伝統武道とは何か?)
3中国武術と日本武術の相違点(伝統古武道に対する認識)
4伝統古武道と近代武道及び現代武道(武道感の混乱)
5大東流の歴史とその技法(大東流とは何か?)
6日本伝合気柔術の技法(大東流三大技法とは何か?)
まず、1合気道とは何か?
関野さんの質疑事項は、本論考の表題としたとおり「槍の攻撃に対し、合気道ではどうするのか?」であった。その結論だけ先にいうと・・・
「合気道とは、植芝盛平が創始したもの」と限定した定義を採用するならば「槍対合気道」という体武器の技法はあり得ない、ということになる。
なぜならば「植芝盛平が創始合気道」なるものは、戦後マッカーサーによる武道禁止の占領政策の中で誕生したものであるからだ。武器や当身がない武道ではない何かを合気道と称したからである。
しかし「合気道」に対する認識には、同じ盛平門下でも二つの見解があることを知っておくべきである。