日本伝合気柔術 技法稽古に入る初学者のための基礎知識6
大東流三大技法の構成
天之巻 合気之術
本伝 家老職以上の上級武士が対象。対多人数を目的とする技法群で、手解きとして勢法合気躰道法(呼吸体操)があり頭脳と身体の体操を兼ねている。乾・坤・日月之巻からなり、人之巻(合気柔術)の乾・坤之巻の初伝技法を基礎入門技法としている。したがって、人之巻(合気柔術)本伝を習得しなければ、天之巻(合気之術)の習得は術理的に応じ得ない。
教外別伝 天眼術・殿中居合・合気二刀剣(秘伝)
人之巻 合気柔術
本伝 中間管理職の武士(中高年武士)が対象。初伝の一部を植芝盛平が合気道と称して公開した。中伝以降には返技・ヨガ化技法があり中高年武士向けの養生動作が組み込まれている。
教外別伝 合気杖術・小太刀術・懐剣術・鉄扇術・合気活殺法(整体術)・合気拳法・合気二刀剣(初伝~奥伝)
地之巻 柔術
本伝 青年将校クラスの武士が対象。鎧組討を母体とし躾教育と気合鍛錬を目的とする。
教外別伝 合気二刀剣(手解)・抜刀術・手裏剣術・十手術・棒術