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大東流の三大技法(続)30

合気之術は、乾之巻・坤之巻が中核技法で、その内容は合気柔術の基本技(一般技(1~4か条)・基礎技(四方投・小手返・回転投・入身投)・合気投)と同じなのです。もちろん施技方法は異なりますが・・・

このことを知ると、鶴山先生が合気道技法を重視した理由がわかります。合気柔術のすべての技は、この基本技に集約出来ると言っても言いすぎではありません。逆に言えば、これは小手返系の技、2か条系の技・・・などと理解すると技を覚えるのが容易になるということです。あとは、特殊な形だけ覚えればよいので合気柔術を覚えることはさほど困難なことではありません。

さて、先生は柔術と合気の関係について、表・裏、陽・陰、剛・柔と対比し、柔術-合気は一連のつながりでありその割合によって柔術(合気の要素なし)→合気・柔術→合気之術となるのである、と説明しています。したがって、合気を外したり・封じたりしてきた場合は柔術にシフトして対応する、となるのです。そして、大東流が複雑なところは、合気にも陽の合気と陰の合気がありこれまたグラデーションしているので、これと柔術を組み合わせることで、千変万化の対応方法が生まれることになる、というところにあります。見かけはよく似た技であっても使用する術理が異なる、ということは多々あるのです。

最後に、合気之術の隠しテーマを紹介しておきます。未来を予言する能力を養う・予知能力を養う、これらを究極の目標において、合気之術を練っていくのです。

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