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御流儀略歴2
武道特長
日本伝合気柔術すなわち大東流三大技法=柔術・合気柔術・合気之術の全体像は次のとおりである。
地之巻「大東流柔術」
この技法は、青年将校(騎馬武士)向きに作られ、躾教育と鎧組討ちを母体とした気合鍛錬法を目的として、5か条118本の組形がある。この他に教外別伝として、抜刀術・棒術・十手術・手裏剣術・合気二刀剣(手解き)がある。
人之巻「大東流合気柔術」
この技法は、肉体条件が老化してくる中高年層を対象として組立てられたものである。したがって中伝以降の技法は一般通念における武術でない。しいて言えば中高年武士の回春(若返り)療法的な性格をもった技法が中心となって、ヨガ(徳川時代はヨギ)の技法が大幅に導入されており、技法は7か条404本の組形となっている。この他に教外別伝として、合気杖・合気拳法・懐剣術・小太刀術・鉄扇術・合気二刀剣(初伝・中伝・奥伝)・合気整体術がある。
天之巻「大東流合気之術」
この技法は、家老職以上の人を対象としているところに特色がある。この武法は『兵法家伝書』の教訓が各技に要約されている。対多人数捕のための技法で、3か条30本の組形がある。この他に教外別伝として、合気二刀剣(秘伝)・合気活殺法・天眼術がある。