江戸柳生系合気柔術-江戸柳生の躰之術-3
中伝:固めにヨガの形が入ってくる。これは「居取」から始まっている。
小野派系は「居捕」というが江戸柳生系では座り技は「居取」書
く。取りと捕りは同義語であるようだが、格式上で取締役の取りを
上としたのである。徳川時代仏教の一部として日本に入ってきたヨ
ギを導入したのである。
秘伝:密室での暗殺術であるが、暗殺する方法を教えているのではない、
油断するなということである。個室勤務の老中もお茶は飲む、江戸
城内は女人禁制なので、お茶を入れるのは御用人か茶坊主の役割で
あった。年齢的に老中が倒れても卒中でも何でも通用する。徳川時
代は現代のような病気診断や死因の特定はできなかったからであ
る、密室での油断は大敵だったのだ。
殿中作法には、上記健康法の目的の外に騎馬鍛錬がある。江戸城内では馬に乗れないし、外出時も駕籠であるからだ。老中や若年寄は大名であるから戦時は騎馬で落馬してならない。そこで騎馬捕技法という乗馬の心得を教える技法があるのである。