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合気柔術の技法13

第2か条の技法
2か条は、相手と向かい合い相手の腕を真横にして、くるぶしを下げるように斬り下げる。この時の負荷がえびらを張って相手を斬ったときのものと同じなのである。合気柔術入門技法の2か条の負荷が実戦における剣の捌きの負荷なのである。えびらを張る腰の構えで剣を使う、これは上級武士の位太刀の原則であって、足軽剣法の足捌きとは全く異なるものである。

第3か条の技法
養神館流では、受けてそのまま3か条に入る手順をやっている。本当は、2か条を掛けこれが極まらなかった場合、もう一手加えるのである。2か条極めから3か条に入るのが原則である。

第4か条の技法
3か条が極まった状態で、もう一手加えるのである。

第1~4か条までの形の意味
1か条の極めに耐えられるようになったら、2か条に耐えられる鍛錬をさせ、これに耐えられるようになった時点で、3か条極めの練習をする。
であるから、1か条より2か条が痛いし、3か条はもっと痛い、ということになる。なぜ、この(痛い)第1~4か条までの形をやるのかというと、江戸柳生系合気柔術は大東流柔術の3か条から始まるからで、柔術3か条の水準にどうやって早く近づくことが出来るか、という方法論になっているのである。

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