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応急処置法6

皮内針法の理論は、発明者である赤羽幸兵衛自身の著『皮内針法』に詳しく、そのわかりやすい説明は同氏に師事した福島聰の著『誰にでもすぐできる[特効]鍼灸治療法』がお勧めです。
次に、皮内針による具体的な治療法(使用法とコツ)を同書から引用します。
 
治療法
筋肉痛の治療にはちょっとしたコツがありますので、この治療法を発見したときにことを書きましょう。わたしが大学(専修大学)の体育関係の研究室にいた時、主に運動選手を扱っていました。
ある日コーチに抱えられてバドミントンの選手が訪れました。明日決勝戦出場なのに側腹部に筋肉痛を起こし腕も上げられず、近くの大学病院に行ったが緩解(かんかい:ゆるんでもどる)せず、「明日の選手権出場は無理だろう」と言われたが、どうにかならないものだろうかとのことでした。相撲や柔道やラグビーなどの選手にもこうした例は見受けられます。選手というものはなけなしのもので、それまでの努力と苦労がこれで水の泡です。まして決勝戦ですので、当人もコーチも困っていました。(続)

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