戊辰の年の年賀状1-江戸柳生と鶴山先生-
戊辰の年、すなわち昭和63(1988)年の年賀状の文面紹介とともに、それに関する所感を記した鶴山先生のメモを紹介します。先生は、同年から「大東流合気会」を立ち上げるなど組織化を図る準備をしていましたが、残念なことに同年12月21日に急逝されました。
新春、戊辰の年の元旦に当たって、長年暖めてきた江戸柳生の技法を世間に公開することとなった。年賀状は次のとおりである。
謹賀新年
第24回(昭和62年)演武大会は、玉野義雄会長をお迎えして盛大に終わりました。第22回では「燕飛と中国拳法」、第23回では「天狗抄の原型を探る」、第24回は「江戸柳生と尾州柳生の刀法の違い」の説明演武をいたしました。組織的には従来からあった「柳生新陰流研究会」のメンバーの他、昨年末から若い人を選抜して「新陰流兵法」の指導員養成講座を開設しました。それとは別に「江戸柳生刀法保存会」を廃止させ、大坪先生の道統を承継していく決心をいたしました。
新春より、これらの成果を充実させるため一段と頑張りたいと思います。
今後とも、ご支援、ご助力をお願い申し上げます。
昭和63年元旦
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