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新陰流兵法目録事1

新陰流兵法の有名な絵目録に関する鶴山先生メモです。このメモ作成当時(昭和60年ごろ)、先生は新陰流兵法研究中で、まだまだといったところのレベルでしたが、絵目録に対して、大東流第一人者としての鋭い分析がなされています。適宜、補足説明しながら紹介します。
 
渡辺一郎さんが岩波文庫から出した『兵法家伝書-付 新陰流兵法目録事-』の123頁に絵目録がある。これを見ての所感は・・・
 
ここで、いきなりですが
補足説明:新陰流兵法目録事(もくろくのこと)とは、慶長6(1601)年2月、柳生石舟斎宗厳が金春流申楽家元竹田七郎氏勝に与えた目録(本文)と添えて授けた絵目録一巻のことです。石舟斎は七郎に兵庫助利厳に与えたすべての目録等を授けています。七郎は当時26歳でしたから、相当な達人だったのでしょう。惜しくも35歳の若さで亡くなっています。さて、この絵目録には技術解説が付されていますが、これは107年後の宝永4(1707)年7月に金春家の要請を受け、松平伊豆守信綱(知恵伊豆)の四男松平伊勢守入道信定(当時81歳)が書き加えたものです。

絵目録 三学円之太刀 岩波文庫『兵法家伝書』より引用 123~129頁


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