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応急処置法1

鶴山晃瑞著『図解コーチ合気道』は、優れた構成で、合気武道の歴史から説き起こし、稽古前の心得・準備動作・技法紹介と続き、当技の解説から応急処置法へと展開されています。
今回はその応急処置法について、同書を引用しながら紹介します。なお、補足説明中の医学的知見については、『湘南ERが教える 大切な人を守るための 応急手当(著者:湘南ER)』を参考にしました。
 
応急処置法
昔は「やわら」といえば、稽古中の怪我に対する処置法も含まれていた。近年、武術の競技スポーツ化の進行とともに、このことがいつの間にか世間から忘れ去られている。稽古をつけている指導者が、怪我の治療法を知らないことが多い。本当の「やわら」の実体を知る者が少なくなってきたゆえんであろう。
正しい稽古をやっておれば、怪我など絶対に起きないものであるが、とかく指導者のいうことを聞かない練習者もいる。「やわら」を志す者として、軽い怪我の処置法や、活法の一つぐらいは、心得として知っておくべきである。以下数種の応急処置法を示しておくので、「やわら」習得者心得として、他の競技スポーツ、また交通事故等に、たまたま居合わせた場合に活用されたい。(同書174頁)

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