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「見る」ということ(続)

お花見やバラ園・○○花の博覧会など花を見に行くことってありますよね。お花を愛で楽しいひとときを過ごす、優雅な時間です。
美しい花にも、葉があって、枝もあって幹・茎もあって根がある。当たり前のことですが、普通の人にとっては言われなければ気にもとめないことでしょう。

武術の世界では、演武会というお披露目の場があります。見学者は華麗な技にうっとりします。でも、その技の背後にある見えない基礎のことなど、普通の人にとっては関心もないし、どうでもよいことです。
お披露目された技の表面的な動きにつられることなく、その背後にある体捌き、体の使い方に思いをはせれば、違うものが見えてくると思います。見えない根っこを見る努力が必要なのでしょう。
根っこがあってこそ、増やすことができます、技の展開や変化拡大が期待できるのだと思います。

ところで、生け花という鑑賞法もあります。
これは例えるなら、空手の形(型)の試合、形の美しさ・緩急を意識したスピードと迫力などを追求したもので、一つの世界を創り出していると思います。これは、筆者から見ると演武会でお披露目される技とは違って、武術とは違った何か、だと思っています。

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