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槍と合気道5
関野さんの「槍と合気道」「刀と合気道」に答えるためには、どうしても植芝盛平先生が東京に進出した当初は大東流を指導したことを知っている戦前派の門下生たちの主張に耳を傾けなければならない。
戦後、マッカーサーによる武道禁止令の中で、他の武道(柔道・剣道・空手・弓道・他の古武道)に先駆け、いち早く発足した合気道(当身も武器技もない健康法)は、武道にあらず・踊り(舞)にあらず・宗教でもない、全く新時代に適応したユニークな新体育であると宣揚したのである。
戦後派のチャンピオンたちと、全く同じカンバン(合気道)を掲げる戦前派の師範たちとの技法の相違が大きくなったのである。そもそも合気道と称する師範たちとの技法は指導者によってその内容は異なっているので、研究すればするほど、合気道とは何か?が分からなくなってくるのである。
最近になり「合気道」の名称も世間に知られるようになり、それぞれの指導者が自らの立場を鮮明にするようになってきた。昔は「合気道の実体」が不明確なものであった。