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図表基準・花輪さん資料7

今回から西ドイツの雑誌「マーシャルアーツ」に連載したAIKIDOを紹介します。総合武術合気会ACC版会報(第86~91号)からの引用です。日本語として、こなれていない、ところもありますが、そのまま紹介します。
なお、会報においては第1部だけが紹介されており、第2・3部については不明(鶴山先生のメモにもありません)です。 

AIKIDO 花輪泉・ヘルムードバルテル 共編
文献によると一般的にはAIKIDOという言葉の定義は、「精神を調和させるための道」と訳されている。合気道の“合”とは、「合一する」「調和する」の意義となる。また、合気道の創始者といわれている植芝盛平の解釈では、合気道の“合”は「愛」を意味し、“気”とは「精神」「魂」また「宇宙的な力」と称し、“道”はその「進むべき道、また方法」であると言っている。

AIKIDOをその関係者以外の人たちが一見すると、これまでの合気道に関する出版物の影響で「根本哲学」に裏打ちされた、すべての合気道修行者による、ある統一的な協力システムのように見える。

まず、細かくこれを観察すると、我々は合気道が多くの団体と植芝に端を発する運動技術並びに多くの豊富な解釈に関わりを持っていることに気がつくのである。もちろん、各団体の合気道は、それぞれの目的により思いのまま都合よく解釈する必要があった。その理由は少なからざる人が植芝盛平の真の後継者だと自称する人たちが出ているからである。これらの人たちの合気道についての技術的に細かいことや、現代における合気道の極めて多様な意味について、3回にわたるシリーズとして書いていきたい。


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