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合気柔術とは(下)

2月24日(火)から相鉄スコーカルチャーが開講する。そこには3人の中学校の先生が合気道部を新設する予定で参加する。そのための教え方の準備を始めた。非力(ひりょく)の養成「表・裏」、中学生の場合は両手を前方に小回転させ、左手の親指が自分のおでこに着くようにさせる。親指の回転が大事、両手を突き出すように捌くのは上級クラス、初心者には難しい。
非力の養成は江戸柳生の刀法基礎技法で、体術の極意が詰まっている。本来の動きは、両手に負荷を掛け、両手を前方に突き出し、後ろのえびらを張り、足を固定して上体を前傾する(一刀両段)のである。おそらく多くの合気道関係者はこれを見ると違和感を持つだろう。もちろん非力の養成を体操的に単なる足腰の鍛錬として用いる方法もあるが、これではもったいない。非力の養成の表は、養神館に残っているが、そこのスタイルでは2人以上の負荷には対応できない。手捌きに口伝があるからである。非力の養成には呼吸法の要素もあり、気功法にもつながる。細かいことはいろいろあるが、まずは動き(形)から入るしかないであろう。

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