見出し画像

日本伝合気柔術 技法稽古に入る初学者のための基礎知識13

一般技
一般技とは第1か条から第4か条までを総称したものである。江戸柳生系合気柔術の初伝技法にして、合気之術の基本技法である。一般技の特長は段階的に変化する点にある。すなわち、第1か条に一手ずつ加えることにより第4か条まで連続的に変化する4段階の技法なのであり、それぞれに術理口伝が付加されている。
なお、第5か条は第4か条+一手の技法であるが汎用性が低いので一般技には入れない。本伝第5か条は、合気道技法の5か条単刀取とは全く違う技である。
手首取(片手・両手)を基本動作とし、打(正面・横面)・突(上段・中段)を応用動作とする。

第1か条=一手動作
腕を真っ直ぐにして返し、表筋と裏筋に捻りを入れて伸展し、裏筋に強圧を加えながら制圧する。

第2か条=二手動作
第1か条に一手加え、手首を屈曲させ絞りを入れて極め制圧する。

第3か条=三手動作
第2か条に一手加え、手首を真っ直ぐに伸ばして捻りを入れて極め制圧する。
第4か条=四手動作
第3か条に一手加え、緊張させた裏筋を強圧し制圧する。

(参考)
第5か条=五手動作
第4か条に一手加え、手首に捻りを入れて極め制圧する。なお、第1か条~第4か条までの応用動作(寝技)のことを第5か条とも称する。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?