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新陰流兵法目録事11

次は、天狗抄、先生のメモに戻りますが、天狗抄の絵からの連想といった内容です。

 天狗抄について
天狗の足の構えは、足の爪が下を向いていることに注意すべきである。他の者は長袴で隠している。天狗抄の絵になると、天狗の足が現われている。
この足の指先を下に向けることで思い出したことがある。山本角義の足は朝日カルチャーセンターに来たときの講義中、曲がっていたので、そのことを本人に聞いた。すると、山本は、武田惣角から「足の指で、新床の畳の出ばりを挟めるくらい曲げろ。」と教えてもらった、と語った。これを実験してみた。まず普通に立って、相手から片手を引かれると頑張れないが、足指を曲げ地面に食い込ませるように立つとしっかり立てる。そういえば、西郷四郎も柔道の試合でこの足(猫足)を使っていたそうである。

絵目録 出典「兵法家伝書-付 新陰流兵法目録事-(岩波文庫)」以下同じ


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