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柳生流柔術8

四方投の返技予防法
四方投も序破と進み慣れてくると、基本動作の動き極めなど序の形を忘れがちになる。さらに稽古相手がいつも同じなら、なれ合いの技になる。返技はこの時の戒めとして使うのである。

しかし、この返技を覚えると、それを悪用する者が現われる。これは試合(大東流ではテスト)として用いるのである。例えば、他の道場で習った者に対し両手持ち四方投を掛けさせ、それに返技を掛け特異になっている意地悪男がいたとする。その場合、これを痛めつける技がある。それは6か条の四方投である。

6か条四方投(表)
初心者を相手に四方投の手順を説明するため、ゆっくり回ると、合気道の場合、相手が先に回り体を逃がしてしまうことがある。この時は、更に大きく相手を振り回し四方投を掛けるのである。相手は大きく体が浮き上がって投げ飛ばされることになる。特に肩に担ぎ上げるように大きく相手の腕を振り回し出来るだけ遠くに飛ばすのである。相手が説明の途中で逃げるから、それを戒める技でもある。

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