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大東流と無刀取り7

無刀之位大事
 寸(3cm)をもって尺(30cm)を使う 尺(30cm)をもって丈(3m)を使う  丈も尺 尺も寸 寸も分(3mm)

 懸口歩みの事 昔の教え悪し、今の位これあり
  無刀で敵にかかるときは、身を低くし丸くなることが大事で、スラスラと歩み足で進みなさいと教えています。トツトツと足音をたてる歩き方は昔の教えであって、良くないとしています。

 含む事悪し
  力んではいけない、自分の動きが制限されるからです。

 手をくじかない習いの事
  入身して敵の太刀を受ける際の手の使い方の注意です。小指側の掌で、尺骨の上で受けることを原則とし、親指など痛めないように、との教えです。江戸柳生系合気柔術においても、相手の打ちや突きを捌く際、突き指などを防ぐため手の使い方は厳しく指導します。

 とりつきに習いがある 三つ抱き
  無手勢(入身投)で敵にとりつく(抱きつく)ときは、肩と自分と敵の腰(これで3つ)を密着させることが大事(連也口伝)と教えています。合気柔術においても、熟達するまでは、相手に密着することが大事で、これによって相手と一体化する感覚を醸成するのです。

 拍子の持ちどころ、構えによる習いの事
  敵の構え(上中下段)によって、その拍子のとらえ方、入身のタイミングをつかむべきである。合気柔術においても、杖対太刀など相手の攻撃に対してどう反応するか、いいかえれば、どこを見て自分が入身転身するかは、大事な教えです。

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