NFCタグの活用例 その1
こちらの記事でNFCやRFIDについてざっくりと書きましたが、ユニクロで見かけるRFIDタグと違ってまだまだ露出の少ないNFCタグについて、具体的にご紹介したいと思います。
1.NFCタグの構造
NFCタグは極小のICチップと、データをやり取りするアンテナで構成されており、それをシール状に加工して使用します。
2.NFCタグの使用方法
AndroidスマホやiPhoneXS/XS Max/XR以降であれば、NFCタグにスマホをかざすだけでデータを受信できます。
NFCタグが使えるスマホ
・Android:格安スマホ以外はほぼ対応済み
・iPhone6以前:未対応
・iPhone7~X:アプリをダウンロードすることで使用可能
・iPhoneXS/XS Max/XR以降:そのまま使用可能
3.NFCタグ①活用例:Nintendo Switchなどで使える「amiibo(アミーボ)」
2014年から任天堂が販売しているNFC搭載のゲームとつながるフィギュア及びカードが「amiibo(アミーボ)」です。「Wii U GamePad」、「Newニンテンドー3DS」、「ニンテンドー3DS NFCリーダー/ライター」、「Nintendo Switch Joy-Con(R)」にタッチすることでキャラクターがゲームに登場させたり成長させたりして遊べます。2015年には一部製品が品薄になりネットでの高額転売が問題になるほどでした。
引用:https://www.nintendo.co.jp/hardware/amiibo/
実際に製品化され一般にある程度広まったNFCタグ製品はほぼamiiboのみと言えるくらいなので、どんな形で使われているのか、分解してみました。
かなり頑丈に密封されていましたが、一般的なシール加工されたNFCタグをそのまま格納してあります。
こちらはカードタイプ。シール加工はせず、ICチップとアンテナを直接紙に埋め込むことでこの薄さを実現しているようでした。
4.NFCタグ②活用例:iPhoneの新機能「オートメーション」の起動トリガーとして
iPhoneではiOS13.1からアプリを使ってNFCタグに自分でデータを書き込めるようになりました。おかげでいろいろな事ができそうだと一部で現在盛り上がっており、その際たるものがiPhoneの新機能「オートメーション」の起動トリガーとして活用するというものです。
このオートメーションという機能、「AしたらBする」というプログラムを簡単に組むことができ、この「Aしたら」のところに「NFCタグをタッチしたら」とできます。
そうすると、NFCタグにタッチさせるだけで
・WiFiの設定を完了させインターネットにすぐつながる
・「今から帰りまーす」とメッセージを自動入力させて家族に送信する
・タイマーを3分間作動させカップラーメンの出来上がりを知らせる
なんてことができちゃうわけです。
アマゾンなんかで意外と手軽に買えてしまうので、ご興味のある方は試してみてください。面白い使い方を思いついたらシェアしていただけると嬉しいです。
5.余談
NFCが読み取れることが出来るようになったため、Suicaの残高確認やマイナンバーカードの読み取りも自分のスマホで出来るようになりました。