私のサッカーノート/#22 山下 和(九州第二代表 佐賀大学)
①サッカーとの出会い
私は幼稚園の卒園アルバムにサッカーをしている場面を描いていたように、2人の兄の影響でいつの間にかボールを蹴っていたように思います。少年団に入ったのは小学1年生で、低学年の頃はベンチにいても試合に出たくて座っていられないほどだったそうです。
中学校では部員の中で女子は一人で、周りの男子部員に体格やスピードでは勝てなくなっていきました。しかし、その分体の当て方や間合いの取り方で勝負する力を身につけることができ、今でもその力が活きていると感じています。
そして、高校・大学ではサッカーの技術だけでなく、チームとの向き合い方や自分自身の在り方など多くことを学びました。特に大学では、練習試合を組むことや試合会場への移動、練習の指導などを自分たちで行うこともあり、今までしてもらっていたことが当たり前ではなかったことに改めて気づかされました。また、今年は日常が非日常となり、みんなとサッカーができないこともありました。
そのようなことからも今サッカーができている環境に感謝しています。そして私は今も、サッカーでしか得られない喜びや楽しさ、面白さ、出会いや学びに魅せられて、サッカーを続けています。
②大学生活と大学サッカー
私は大学で看護を専攻しており、講義やテスト、実習などで忙しい時期もありました。しかし、新たなことを学べる面白さや自分の成長を実感できることとともに、周囲の人に恵まれて支えられることで乗り越えることができました。今後は、まず看護師国家試験合格に向けて頑張りたいと思います。
私は女子サッカー部があるキャンパスとは離れたキャンパスに在籍しているため、練習へは基本的に自転車で30分程度かけて通っています。しかし、私にとって佐賀大学女子サッカー部はその時間をかけてでも行きたいと思える場所です。私が別競技の大会への出場や実習のため、チームから離れていても帰ってきた時にはいつも通りのジョッカーのみんながいる。そんな安心できる場所が佐大ジョッカーというチームであり、私はこのチームが大好きです。
今回のインカレは佐賀大学女子サッカー部初の全国大会です。いつも支えてくださっている方々への感謝を忘れず、自分たちができることを信じて全力で向かっていきたいと思います。
③将来のビジョン
私は来年から、助産師になるために大学院へ進学します。そして、将来は助産師として多くの人から「話したい」「聞きたい」「頼りたい」と思ってもらえる人になりたいと考えています。その上で、妊産褥婦さんや赤ちゃんの異変、医療スタッフが求めていることに気づくなど様々な場面で「気づくこと」が重要であると考えています。そしてそれは周囲からの信頼やより良い医療を届けることに繋がります。「気づくこと」は、これまで部活動を通しても言われ続けてきたため、少しずつ身につけてきたと思います。しかし「気づくこと」に際限はないと思うので、これからも常に周りに目を向けて、その力を高めていきたいです。また、現代医療で重要視されているチーム医療においても、サッカーを通して学んだ協調性やコミュニケーション技術、リーダーシップなどを活かしていきたいと思います。そして、今ある日常を当たり前だと思わず、周囲の人々や環境に感謝の気持ちを持って、さらに成長できるよう努力していきたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。