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2021 was lit でした
こんにちは
ヒップホップが大好きなので年末に託けて今年のベストアルバムまとめました。アルバム15枚に特別編としてEPとシングル5枚あげたいと思います。
最後にSpotifyとApple musicそれぞれのプレイリストのリンク貼るんでどうぞよしなに
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KUUGA - Tohji,Loota & Brodinski
鬼才Tohjiと鬼バズ曲「It g Ma」にフューチャーされたLoota、アトランタ拠点のエレクトロシーン重鎮プロデューサーのBrodinskiの3人による共作アルバム。
かなり異色のアルバム。遊郭の遊女が主人公なんじゃないかっていう考察がめちゃくちゃ面白かったんでリンク貼っときます。あとBrodinskiはカニエのYeezusにも参加してたみたいでなるほどインダストリアルな出来になってます。
PRKS9さんのKUUGAレビューです(2021.4.27)
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Dum and Dummer 2 - Young Dolph & Key Glock
先日凶弾に遭い34歳という若さで命を落としてしまったYoung Dolphの引退作。弟分でもあり相棒でもあったKey Glockとの2019年の共作Dum and Dummerの続編。
メンフィストラップ独特のダークな空気感のアルバムです。冒頭の「Penguins」からかなり聴きやすいアルバムになってます。Young DolphとKey Glockの相性の良さが目立ちます。
Long Live Dolph
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All the Brilliant Things - Skyzoo
NYはブルックリン、ラップの聖地で腕を磨き続けたベテランラッパーのSkyzooが90sを代表するプロデューサー、Pete Rockを招いたアルバム。
王道ブーンバップにネタ使いたっぷりのNYっぽい仕上がりの一枚。けど、途中で入る「I was supposed to be a trap rapper」っていう曲の最後で、ATLっぽいビートにskyzooが三連符フローとかするんだけど、40秒しかないのにまあカッコ良い。親戚のおじさんが親戚の集まりでブレイクダンス披露みたいな。
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The Off-Season - J.Cole
J.Cole大先生が3年ぶりにリリースした珠玉のアルバム。
最初からあまりにカマしすぎていて後半どうなっちゃうんだと思うくらいだったけど、心配で最後までちゃんと大先生でした。個人的には先行シングルの時から話題になってた「Interlude(間奏)」が凄すぎたけど、もっと休めばいいのにと思いました。箸休めで漬物が出てくると思っててキャビア出てきちゃったらビビるでしょ。
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Call Me If You Get Lost - Tyler, the Creator
前作はグラミー賞も獲得したロサンゼルスのラッパーTyler, the creatorの2年ぶりのアルバム。
前作IGORと比べてラップがかなり増えていて驚いたけど、IGOR以前の作品よりもさらに色々な試みがなされているように思えました。Tylerワールド全開でかなり楽しいアルバム。毎回10曲目に挟まれる、お決まりの長尺曲が相変わらず天才でした。ちなみにですが俺はTylerとマブなんで毎シーズンGOLF WANGの服が着払いで送られてきます
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Heavy is the Head - Ransom & Big Ghost Ltd
00年代から活動するNYのラッパーRansomとプロデューサーBig Ghost Ltdによる共作アルバム。
まあカバーでお察しだけどずっしりブーンバップです。途中のギターとかもまじでかっけーです。最初は面食らったけどいつのまにか一言一言の重みがクセになります。
あと歌詞カードないからわかんないけど途中の曲で「ヤダヤダ!」って聞こえるんだよね
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20, Stop it - Kid Fresino
埼玉出身日本のラッパーKid Fresinoの4thアルバムです。
Fresinoはキャリア初期まではサンプリングメインの東海岸っぽい作品を出してたんですが、2017年のEP「Salve」や2018年のアルバム「ai qing」から一転してバンドサウンドやダンスミュージックを多用してます。今回の「20,stop it」もその流れを汲んだエレクトロなアルバムになってます。
長谷川白紙を招いた「Youth」とかはめちゃくちゃかっけーです
こんなに坊主が似合うのは海老蔵かFresinoの2択で満場一致だと思います
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コバちゃんと武藤さんには申し訳ないけど立証されたと思います。
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Hoffa - Dave East & Harry Fraud
こちらもNYの実力派ラッパーDave Eastと、French Montanaとのコラボで名を馳せたプロデューサーHarry Fraudのコラボアルバム
70年代の大悪党Jimmy Hoffaをメインコンセプトにしています。ビートとDave Eastのラップのミスマッチ感があるかなーとは思ったけど「Just Another Rapper」や仲良しG Herboを招いた「Go off」がカッコ良すぎたので入れざるをえませんでした。Dave Eastは大好きなんでもっかい「Kairi Channel」くらいのアルバムが欲しいです。
ジャケットの絵がだいぶ下手な気がするんで、次は俺にオファーを寄越してくれたらと思います。
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Donda - Kanye West(Ye)
ジャケット「真っ黒 画像」で調べないと出てこねえぞ。キムと一体どうしたいんだ。
本人に関していろいろなツッコミは常に有りますが、それを全部チャラにしてあげてもいいくらい凄すぎるアルバムでした。ちょっと好きな曲多すぎるんで、「Remote Control」で結局ヴァースが没にされたSouljia BoyがKanyeに直々にごめんねと言われたらしく、「俺は初めてあのKanyeに謝罪された人物だ」とか微妙に不名誉が勝つ主張していたのが面白かった話だけしときます。
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HARDHEADED - Marcellus Juvaan
ヒューストンのラッパーMarcellus Juvannによる5枚目のアルバム。
全体的に暗いんだけど、トラックに疾走感もあって面白いことしてるなって言う印象。あと声質も結構低めの煙たいボイスで好みでした。
たぶんIsiah Rashadとか好きなんだと思います。
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Sometimes I Might Be Introvert - Little Simz
ナイジェリア系イギリス人のLittle Simzによる大傑作です。
最初聞いた時の???って感じがTo Pimp a Butterfly聞いた感じに近かったです。「私は時々内向的」って言ってる割に壮大なイントロで幕開けです。中身はタイトル通り「時々内向的になってしまうナイジェリア系移民女性」である彼女自身についてとかです。前半はかっこいいラップを披露して後半は一転アフロビートっぽくなると言う構成で、正直一個一個の曲も強いし構成も完璧で、今年のベストアルバムは間違いなくこれかDondaかなと。
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Yellow Tape 2 - Key Glock
先述したメンフィスの最強コンビの片割れKey Glockが出したメンフィス一色のアルバム
もうメンフィス丸出しで本当に最強です。ダークなビートとKey Glockの低い声がかなりマッチしていて、先行シングルで出されたToolieはかなりヤバいです。
友達がいない人とか夜に人通り少ない道を歩くときとかは、ドリルかメンフィストラップおすすめです。強く生きよう
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TWOPOINTFIVE - Amine
カロライナの出身Amineの3枚目のスタジオアルバム
前作はちょっと暗い感じだったんですが、このアルバムはイントロのIt's time to shake some ass〜〜というメッセージからしてもう明るい。正直アルバムのグルーブとしては1番良かったし他の追随を許しませんでした。あっという間に聴き終わってしまう楽しいアルバムです。本人はあのKendrick Lamarのありがたい話マジックマッシュルーム食いながら聞くようなお調子者みたいなんで、みんな彼を見習ってこのアルバムはお尻を振りながら聴きましょう。
番外編
ちょっとこっからラップアルバム以外の2枚を出します。
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The Untourable Album - Men I Trust
カナダの3ピースバンド Men I Trustの4枚目のアルバム
これいわゆるlo-fi popみたいなジャンルだと思うんすけど寝る前にめっちゃ聴きました。あとは朝早起きして犬の散歩行く時とか。なんかあまりにもlow-keyなんで曲の切れ目がイマイチわからなかったんですけど、こういうのも意外といいなと思えたという意味で意義のあるアルバムでした。
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For the First Time - Black Country, New Road
ロンドン発の7人組バンドBlack Country, New Roadの衝撃デビュー作
俺は楽器とか全くわからないんで詳しくは語れないんですけど初っ端から最後までめちゃくちゃ面白いアルバムでした。ヒップホップは「声」さえあれば成立する音楽だけど、今度は逆に「声」が無くても成立する音楽の可能性をめっちゃ感じました。あとは名前もいい。よくわからないけど長くてナンセンスな感じ。
ロンドンのバンドってのもかっこいいですね。まあ俺の住んでる東京都狛江市は渋谷まで15分新宿まで20分葉山まで車で1時間なので都市の格としては同等ですけど
こっからはめちゃくちゃ聞いたEPとシングル出します。
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Just Until - Cordae
俺の大好きなCordaeのEPです。これタイトル通り次のアルバムまでのつなぎという位置付けのEPなんすけどクオリティがすごいのなんの。新しいアルバム意味不明なくらい聞かれてないんで老若男女全員一回は聞いてください
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Nakamura remix - Seeda, Ghostpop, Kraftykids, and Ralph
日本語ラップの重鎮Seedaがドリルの本場UKからGhostpopとKraftykidsを呼んで国内ドリルシーンの気鋭Ralphも参加するというクソ豪華な一曲。Seedaのこういう新しい流れをガツガツ掴んでいくセンスは本当にすごいです。
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Who Want Smoke - Nardo Wick (feat. G Herbo & Lil Durk & 21savage)
フロリダの新人Nardo Wickがシーンの実力派たちを迎えて送りだしたremix。
もう客演リストだけで美味しすぎるのに、 全員カマし過ぎてこちらの体が耐えられるかどうかの危険な域に入ってました。
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Ramen & Oj - Joyner Lucas & Lil baby
それこそラーメンとチャーハンみたいなコラボ。今年のJoyner Lucasはずっとやばかったです。かなり過小評価されてると思うんでファンレターとか送ろうかなと。
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The Jackie - Bas, J.Cole, and Lil Tjay
お馴染みDreamvilleの仲良しコンビBasとJ.ColeにNYの顔になりつつあるLil Tjayを加えたサマーチューン。TribeよろしくノリノリでラップするBasとJ.Coleに負けじとさらにノリノリのLil Tjayが非常にいいグルーブを生み出してます。
以上です。
今年はTylerもJ.ColeもKanyeもDrakeも出したんで最高の年だったかなと思います。あとKendrickさえ出していればエグゾディア完成してたんですけど。来年こそは出して欲しいです
拙文乱文を読んでくださってありがとうございました。情報に間違い等ございましたらぜひご指摘ください
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