[大いなる楽観の境地] 私たちの『今の今』『今このとき』『この一瞬』こそが つねに最上・最善である
私たちは、いくつかの創作された不安の中で日々を営む。
その不安は、計画や意図に基づき、実に空虚な幻視感を伴う。
しかし、落ち着いて考えてみると、私たちは初めから、八百万の神々さまがプロデュースしてくださっているバランスのとれた大調和の世界に生まれついていることに気づく。実感として現実として、私たちが、この大調和の世界をありのまま認識できるとき、不安は消え去り、悩みは霧散して、私たちは真の解放を得る。
徒らに、おのれから不安を掻き立てることなく、ただただ流れのまま、身を任せ、そのときそのときの有りように即して、事態をひとつひとつ乗り越える。つねに、この『今の今』を純粋に慈しむ。『今このとき』を楽しみ尽くす。『この一瞬』を懸命に愛する。この『中今(なかいま)の心』こそ、大調和の世界をありのまま認識でき、不安を消し去り、悩みを霧散させて、真の解放を得るための鍵となる。
すなわち、八百万の神々さまは、私たちの『今の今』『今このとき』『この一瞬』こそが、つねに最上・最善であるよう、仕向けてくださっている。もし、そのように認識できないとすれば、それは私たちの『たま』の側が何らかの問題を抱え、曇ってしまっている。
天から頂いた『みたま』を丹念に磨き祓う『みたまみがき』。
そのやりかたは百人百様。
百人百様に生かせていただく、ということ。
斯くして、大いなる楽観の境地にあって、中今の心を保つため、己が『たま』を只管に磨き尽くして参ることで、誰もが心を解き放つ。