見出し画像

頭の良い子が育つ部屋づくり

Quoraという投稿サイトで、「頭の良い子が育つ部屋づくり」というテーマに回答した内容です。タイルとのような部屋はどんなものか?という質問だったのですが、回答は下記のようなものでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・

そもそも個室とか、ないし・・・

私の高校時代の恩師のご家庭では、子供が5人いて、自分の机というものがなかったそうです。場所を取るために名前を貼っていたらそれがはがされたりと、勉強の場から競争だったと聞いています。それでも全員優秀だったそうです。

大学時代の恩師のお宅もそうでした。5人のお子さんにお祖母さんまでいるという生活でした。アパートに伺いましたが、家族8人では狭いと思いました。しかしお子さんは皆さん国立大学に進学されています。

なので、「部屋づくり」ってそもそも部屋がないのです。「頭のいい子が育つルール」ということで限定して回答すれば、どの家も兄弟姉妹の勉強を横目で見て勉強しているようです。頭の良さは個人で部屋にこもるより、賢い人たちと交流することで出来上がるようです。

https://jp.quora.com/profile/Keiko-Nitanai

こちらににほかの回答があります。

個室に変更してください!’(叫;;;)


最近は個室をもらえるのが当然の時代ですが、そうでない時期の方が長かった日本です。数年前、名古屋のユースホステルに泊まったとき、フロントに若い女性が血相を変えてやってきて、
「お願いします、個室に変更してください!」
というのです。
部活かなにかで宿泊して、集団で一部屋というのに耐えられなかったようです。もちろんその希望はかなえられませんでした。

ずっと個室で通せるといいのですが、被災とか団体行動とか、個人のプライバシーが確保されない局面は出てきます。他人との共同生活はあるときは苦痛でしょう。しかしそれも、慣れです。
そういう意味でも寮に入る、などの経験は一度くらいやっておいた方がいいと思われます。

名著「知的生活の方法」に学ぶ

もう故人となられた渡部昇一先生の著作で書かれていたことは、「家の中に目的のわからない空間があると、そこの子供は賢い」ということです。名著、「知的生活の方法」であったと思います。

こんな名著が68円で買えます。ぜひお読みください。

昔は家に蔵とかあって、そういう場所でいろいろなものを見たりすると、賢くなったのでしょうか?私の小さいとき、住んでいた家に蔵があり、母の診療室があり、祖母の家にいくと納屋があったり、探検にはこと欠きませんでした。今でも好奇心が強いのはそのせいでしょうか?今はマンション住まいが多く、「謎の部屋」づくりは難しそうですが、せめて休日は探検にお子さんを連れて行ってあげてください。

似内惠子(獣医師・似内産業動物診療所院長))
(この原稿の著作権は筆者に帰属します。無断転載を禁じます。)


似内のプロフィール
https://editor.note.com/notes/n1278cf05c52d/edit/
オールアバウト「動物病院」コラム
https://allabout.co.jp/gm/gt/3049/

いいなと思ったら応援しよう!